2024-05-06

12800

   作業をしながら、Youtubeの「2B Channel」(写真・カメラ関係のチャンネル) のコンテンツを聴いていたところ、ソニー a7SのISO感度の「ベース感度」についてのコメントが耳に。 「ながら」聴きなので聞けた話の正確さに自信はないが、おそらく a7S IIIは2つの基準感度を持っていて、高感度の方がISO 12,800。 低感度側に比べてシャドウがよく出るように設定されているらしい。 耳に入った「ISO 12,800」が気になって、手元にあった a7SのII型でISO 12,800にセットして撮ってみた。 もちろんこれ迄にも使ったことのある感度なのだけど、あらためて。 たぶんa7S IIのベース感度は12,800ではないと思いつつも、まぁ、確かに目立ったノイズもなく「こんなにツルっとしてたっけ?」と。
   ISO 12,800の設定のまま午後に外へ。 曇り空で日差しはないものの、シャッター速度は最高の1/8000、F値も16か11でNDフィルターが欲しい条件。 「ISO 12,800」で思い浮かんだ単語は「白昼夢」。 何だろう、どんな絵だろう白昼夢って? と思いながら、特に「まさに」的な被写体が見つかるでもなく、今日は「白昼夢」散歩。

2024-05-05

風の吹く夕

   昨夕にクルマから見た、日没前の太陽がヒマラヤ杉越しに見え隠れする風景を思い描いて行ってみたものの、今日はなんだか違う風景だった。 昨日と条件はそれほど変わらないと思うのだけど、やっぱりその日のその時にしかその風景ってないものだと思う。 「あ」と思った瞬間があるのって、せいぜい数秒、どんなに長くても十数秒程度じゃないだろか。 そこにはその風景の瞬間の貴重さがあって写真にする面白さがある。 そして、「あっ」と思わなかった風景は案外長いことそのままに見えることがある。 でも、案外そうした中に映った日常やたまたま訪れた地であっても日常的で何ら変わる事のないように見える風景こそ、あとで振り返ると「その日その時」にしかなかった、写真にすると長い時間を語りだす貴重さ・面白さを思うものだったりする。

2024-05-04

田舎道

   用水路沿いの小径。 夕方以降はちょっと怖い。

2024-05-03

Playground

   晩夏のような強さのないオレンジ色の夕方の陽光。 今日は雲が全くなく快晴。 明後日は暦では夏。 昨日も今日も強めの日差しに冷たい風で暑いような寒いような、そして湿度が低くて穏やか。 夏のオレンジ色の力強さというか乱暴というか狂気というか残響というか遠くというか刹那というか懐古というか追想というかって、湿気がため? もしや日本人が強く反応すると言われる「ノスタルジー」って、「湿気」が長年作用してDNAに組み込まれたもの?

2024-05-02

たばこ屋のかど

   あれ? パソコンで「たばこ」と入れて変換してみたら「煙草」という漢字が出てこなかった。 どこの国だったか、一生タバコを飲むことなく過ごすための法律が出来たとか出来ないとか。 ずっと昔の通勤電車は、多少の混雑程度ならば車内はタバコの煙があちらこちらから漂っていた。 今では想像しがたいが飛行機も同様に煙ったいくらいだった。 昨今は駅前に喫煙コーナーがあれば良いほうで、ロータリーの反対側に鉄道のコンテナ車を改造した喫煙コーナーがぽつりとあったりと、すっかり人里離れた --- と言うと大げさだが、おかげで街なかを歩いていてタバコの煙を吸い込まずに済むのはありがたい。 しかし、やや照明の暗い狭めの店内にタバコの小箱がたくさん並んでいるたばこ屋の風景や、かつて見かけた街角のたばこ屋の風景にはどこか惹かれるものがある。 この写真のたばこ屋さんはそうした集積感にプラスして、近寄るとパイプ・タバコの香りがして、それもまた興味を引く素。
   パイプ・タバコも飲んだことはない。 これ迄のパイプ・タバコとの接点と言えば、学生の時に教授が嗜んでいたのみで、一度、モールに葉を買いに行くのに付いていったことがある。 タバコはどれも良い香りがしていて、2種類くらいをブレンドしていたような記憶
   さて良い香りだが吸い込む煙はどんな風なのか。 よくコーヒーの香りにつられて一休みでもと思い、そして実際に飲んでみるとあの香りほどの高揚感や安堵感には味ではなかなか出会えず白昼夢からでも覚めたかのような思いになることがある。 これが覚醒と言うなら、そのコーヒーは役割としては十分に効いたとは言えそう。 パイプはどんな感覚なのだろう。
   たばこ屋という存在はなんだか遠くて、ついにこのお店も声をかけ写真を撮るに至らず閉店してしまった。 今の処、たばこ屋さんは神田で撮らせていただいた一軒のみ。 銀座のコリドー通りだったかにあったたばこ屋さんも無くなってしまった。 ほぼ常にこうしたたばこ屋の角は霞むほどに喫煙者が囲んでいるので、写真をという機会は案外少なく短い。

2024-05-01

ブラジル料理店

   やや強めの降りっぷりの雨。 晴れの方が撮っていて手応えのようなものがあるのだけど、今日くらいの雨も面白かった。 色々と撮ったのだけど、その殆どは記録のような客観的な街の風景だったので、見ていて面白いという事もさほどなく。 さて、と思って、写真を撮っていて声をかけられたお店の写真に。 ブラジル料理店。 なのでブラジルから来た方だろうか、肌の色も目の色もやや濃い目の女性で南米っぽさのある方だった。 夕方から開くお店ばかりのこの通りで珍しく午前、と言っても11:00頃だけど開いている。 米軍基地からだろうお客さんの姿も時々見かける。 メニューはタコスや鶏の手羽先やブラジリアンB-B-Qなど。 むかーし、メキシコのティファナで食べた異様に美味しい皿盛りのブリトー、あれに近い味に遭遇できそうな気のするお店。

2024-04-30

クレマチスの芽

   今年も咲きそうな雰囲気。 咲かない年が暫く続き、特に夏の異様な暑さで根が育たない感じが強く、土を入れ替えてみたり肥料を遣ったり。 今の土は合っているらしくここ数年は花が咲く。

2024-04-29

クッキーの缶

   写真、入れ替えました

   缶の薄いパステル・グリーンが気になって、気になっているうちにサバティエを試してみたくなってPhotoshopでエフェクトをかけた。 サバティエ (Sabatier Effect)って、一般的には「ソラリゼーション」と言われ、その手順は、暗室で像を焼き付けた印画紙と未露光の印画紙を現像液の中で感光材の面同士を密着させ、現像の進行途中で赤い暗室用電球ではなく蛍光灯などの室内灯を一瞬点ける --- だったかな。 そうすると一部、または画面全域に白黒の反転したような不思議な金属的なグレーの部分が現われる。 印画紙に感光する可視光を当てる時間の長さなどで効果の出方が変わる。 これを最後にしたのは1990年の秋のことで詳細は失念。 これをPhotoshopでカラー画像で行うと、薄いピンクが、僅かシアンを帯びたきれいなパステル・グリーンに転ずる事がある。 この缶の側面、元々がパステル・グリーンじゃないかとPhotoshopで画像を表示させてから気が付いた、が、「ソラリゼーション」を掛けてみた。 予想と異なる変化となったが、微妙ながらカラー・ネガのような色調、これはこれで良いかと、久々の「サバティエ」。

2024-04-28

道端のバラ

   背景がボケるのが面白くて、つい絞り開放のF1.4で撮ってしまう。 そしてPCの画面で見ると、もうちょっと絞っても良かったかと思う。 クローズアップ・アダプタで寄る分、ボケの度合いがレンズの素の状態と異なるのも考慮しないと。 同じポジションで2枚撮以上撮れるようなら絞りを変えて撮ったものを合成してもよいのかも。 花の色もさることながら陽に照らされる周囲の葉も色濃い。 28℃。 なかなかに暑い。 あと1週間で立夏とは、駆け足だった4月上旬の寒さが明けてからの短い春が改めて思い出される。 これまで強い興味のなかったアラスカに思いを馳せた今年の春は、その短かさからなのかも。

2024-04-27

公園脇で修理

   公園の脇で自転車を修理している風景が目に入り、でも持ち主は見当たらず、1分くらい近くの階段の手すりに寄りかかって様子を観ていたら、ふらっと男性が近寄ってきた。 写真を撮ってよいか? を尋ねると、なんだか要領を得ない返答。 続けて「ジてんしゃね。 さっき、地面、こういうの、ブン! なって、パンクと、そう、ここンところと、これジッ転車やサンに出すと7,000円かかる。だから自分で、いま」--- という事らしい。 なぜか「7,000円」の処だけ和風のアクセントでやたらと流暢。 もうちょっと上目から撮ったら並べられた部品の形が分かりやすかったのかも。 どこの国から来たのか、訊いてもよかったな。

2024-04-26

酒屋さん

   「こども110番」の小旗が風に揺れているのが気になり。 もう何年も、ちょっとシャッターを開けての営業をされている酒屋さん。 シャッターのレールには、この地域の酒蔵である、多満自慢(石川酒造)、澤乃井(小澤酒造)、嘉泉(田村酒造)のロゴを切り抜いた小さな紙片が。 実はずっと以前からこのお店が気になっていて、お店の、この「ちょっとしか開いていないシャッター」の、「ごく近所の人々のみ対象」的な雰囲気がためにカメラを向けるに至らなかった。 中が見えにくいので、曇りの日の方が外観と店内の明るさのバランスが良いだろうか、薄く晴れた日の方が面白いンじゃないか等々、難易度を勝手に設定して言い訳にしてみたり。 ところがふと今日は「こども110番」の旗の存在感に、今は静かな佇まいのお店の長そうな歴史 --- かつて地域と一体に卸業で栄えたのだろうその絵柄を想像して諸々和んだのか、気が付けばたくさん撮っていた。

2024-04-25

再びの夏日

   隣町の計測結果ではあるけれど、今月、25℃を超えて夏日となったのは今日で4回目。 風はやや冷たい感じはするものの、上にフリースを羽織っての外出はさすがに暑かった。
   公園でポンと撮ったスナップ。 パソコンで現像してみても晴れて明るく眩しい雰囲気が出ない。 あ、と、一昨日だったかアドビの広告で「HDR書き出し」とあったのを思い出してHDRを試した。 暗いところを見えるようにし、明るすぎるところを抑えて見えるようにし、画像全体の明るさを持ち上げて全部キレイに見せてしまうというのがHDR。 たしかに、画面全体がパッと明るくなって明るさのレンジ感はいい感じ。 そして... 雲の白は飛んで地面の緑も空の青も不思議な彩度とツルッと感。 調整してみたけどHDRっぽさをなくすと元画像とほぼ同じ、僅かながら残すとやっぱりツルッと。 画像が光って見えて空も地面もツルッとなって、アタマのなかでは「ぼくドラえもん」が鳴り響く。 「冴えてぴかぴか」は良いが「それがどうした」と言われると困惑。 ...暑いからかな。
   載せたのは「じゃない方」の写真。 「マスク」掛けて下半分を少し明るくするくらいはしても良かったかも。

2024-04-24

花屋へ

   きのう気になった花があってまた花屋へ。 思ったより立体感が出ず。

2024-04-23

花屋で

   不思議な花(房)に遭遇。 名前を見てくるの忘れた..。

2024-04-22

Chicken Shack 50周年

   ライブ・ハウス「Chicken Shack」- オープン50周年だそう。 50周年記念のライブのスケジュールがポスター4枚にびっしりと書かれていた。 普段から賑やかなスケジュールなのだけど、向こう1年はこの感じで更に賑やかになりそう。

2024-04-21

エントツ

   午後から曇り空でやや涼しく。 明日はもっと涼しいらしい。 この春の期間、いまのところ「三寒四温」という言葉を聞いていない気がする。
   「過ごしやすくて青空の日」に、原宿の路地裏の落書き探し散歩やCat Street散歩や、渋谷の宇田川町・百軒店・道玄坂界隈、池袋東口の飲み屋街やら、もう既に無い風景もありそうだけど撮り歩いてみようかと思いつつ。 あっという間に梅雨入りの声の聞かれる5月22日頃を迎えてしまいそう。 もうずっと昔の記憶を辿りつつ、新たに視界に入る路地にも踏み入れつつ、持ち出すのはいつものデジタル・カメラながら、久々にPlus-XやTri-Xで撮り歩く気分の日を計画してみよう。

2024-04-20

甘菜

   昨日も草むらで1株見かけた。 ハナニラと開花期も花姿も似ていて、あちらはネギ科でこちらはユリ科。 食用にもなり、甘いから甘菜と言うらしい。 小さなユリのような、チューリップのような。 きのう見かけたアマナは林と道路の間のごく狭い草むらに咲いていて、日陰ながら陽光を感じる艶のある緑色の草に白い花が混じる風景だった。 フェンスがあって近づけなかったその距離感も手伝ってか、犬塚勉の絵画「梅雨の晴れ間」を思わせる風合いだった。

2024-04-19

林の中

   今日は小用と休養のために休日にしたはずだったのだけど、小用が思ったよりもたくさんあって休養はどこへやら。 合間に立ち寄った横田基地近くの小径、その脇の林の中に木肌を照らすように陽が射していて目を引いた。 特に何ということは無い風景ではあるが、撮ってみたら案外きれいにコントラストが出てくれた。 この林の辺りからは滑走路に向けて着陸誘導灯が並んでいて、期待していたのはその線上に貨物機 C-130が数機連なって下降してゆく絵だったのだけど、訓練は午前で終わってしまったのか気配なく、約600mほど先で視界に小さく貨物機 ロッキード (現在のロッキード・マーティン社) C-5 が離陸していった。 遠く小さくしか見えなかったこれ、世界最大級サイズの貨物機。 C-5は初飛行が1968年だそうで、C-5Aから改修を重ねて現行機はC-5Mになっているらしい。 C-130はまた今度。

2024-04-18

ブリキ看板

   これもブリキ看板? だいぶ見なくなった。 あと「神は」何々等と書かれている縦長のプラスチックの短冊のようなものとか。 オロナミンCや金鳥やオロナインの看板っていつ頃まで見ていたかな。 この「防犯連絡所」の看板も、よく歩く範囲に1つあったものは、気が付けばそこの建物の取り壊しとともに見なくなった。

2024-04-17

嵐になりそうな午後

   雲がもくもく。 上空におおきなグレーの雲がかかって雷雨にでもなるンじゃないかという雰囲気。 電話ボックスに忘れ傘なのか、無造作に置かれた傘。 その昔に、浅草の雷門からやや南に進んだ辺りの電話ボックスに傘を忘れてきた場面を思い出した。 折りたたみではなく持ち手は細めの竹で巻かれていたと思った。 コンビニで売られていたごく普通の傘で、苔色。 たしかそもそもがコンビニの忘れ傘で、雨の日に、あるコンビニの店長から「いいよ持ち主不在だから持ってけ」と渡されたもの。 以来、雨のよく降ったその年は空模様を見てよく持ち歩き、大きさや軽めの重量感や色や、古びてやや膨らむように不格好となった処なども妙に気に入っていた。 それを使って1年半? 2年?、3年? どれくらいだったか、つい置き忘れてしまった。 緑色の電話機の左側にひょいと掛けて電話をかけて、ボックスから歩き出して10分程して気づいて戻ったが、もうなかった。

2024-04-16

チューリップ開花

   昨日開花。 昨年は球根がだいぶ弱っていて、2年ぶりに掘り上げて夏の間は涼しい場所で休ませた。 その甲斐あってか6つの蕾が付き、現在4輪が咲いている。 最初に植えたのは、貰い物の「アンジェリカ」という種。 やがてそれが弱ってしまったので似た品種を買い足して植えたのだけど、似た種だったので、いざ開花したときにどっちがどっちなのかが見分けがつかなくなってしまった。 両者は微妙に開花時期が異なり、そのことを思い出したときには「イケる!」と思ったのだけど、さてどっちが先に咲くんだっけ? という状態。 調べた感じでは、いま咲いているのは「フィノーラ」という種類。 後から咲きそうな2輪がどんな花なのか? そっちがアンジェリカなのか、逆なのか...。 そしてこのチューリップ、あまりポピュラーではない八重咲きのためか「この花は何?」とたまに訊かれる。 花はピンク色のはずなのだけど、咲いたのはほぼ白。 実は誰かが更に異なる品種に入れ替えてたりして。

2024-04-15

新緑の頃

   ほぼ夏日。 おばあちゃん帰れたかな。

2024-04-14

テーブル

   Tシャツでちょうどいいくらいの暑さ。 15時には25℃の予報。 風もなくて五月晴れのようで心地が良い。
   街には人がたくさん。 レストランもテーブルの片付けが追いつかないようで、もう20分ほど放っておかれているテーブルのボトルとグラス。 それはそれとしてすごく眠い。
   そう言えば、昨夜Youtubeを観ていたらカンムリ座のあたりに新星が現れるという話があった。 つい最近までオリオン座のベテルギウスが消滅するという噂があったがまだ消えていない。 何でも2023年12月12日に小惑星によって遮られるため地球上から見ると日食や月食のような現象が起きると言われていたようで、これは実際に起きたのだろうか? もう一つは、ベテルギウスが古い星でありもうすぐ爆発するというもの。 後者は、もし爆発したら地球は夜でも昼間のような明るい日が数日続く、とか、寒冷化が急速にやってくる等々の説がある模様。 「信じるか信じないかは、あなた次第」的な。 かな。 「もうすぐ」と言っても数万年先らしい。 宇宙的には「もうすぐ」なのだろう。 でも「食」の方、消えてまた出て、その瞬間ってどんな見え方をするのか興味ある。

2024-04-13

白黒

   たまーに通る道のちょっと気になる白黒模様のビル。 前にも何度かこのビルを込みで撮ったことがある。 何ということもなく、でも何となく面白い感じがする。 「今日はいつも歩きながら見ている街の景色とは違った角度から見てみよう」と思いながら歩いていて、足を伸ばした地点がどことなく中途半端になった結果たまたまショート・カットで歩いたこの道。 新緑の葉も大きくなりつつあってハナミズキも咲き出し、22℃を超えて4月下旬くらいの陽気に日傘をさして歩く人が目に入り、カメラの電源を入れてそのままファインダーを覗かず撮ったもの。 続けてビルを視界に頭の中で「白・黒・白・黒・白...」と呟きながら歩を進め、と同時に「白黒写真にしよう」と思った。

2024-04-12

裏路地にて

   今日も花曇り、そして通り雨が2回。 気が付いたら暗くなっていて、薄っすらと雲がかかって三日月はぼんやり。 もちろん彗星は見えず。 晴れていれば、19:00頃の西の空に高度15°前後?、等級は4と5の間くらいだから肉眼でも点としては見えるはず。 今日は繁華街のなかからで月とベテルギウスくらいしか見つからず。

   夕方に知人に声を掛けられ、レンズのフォーカシングの挙動がおかしいのではないかとのこと。 覗かせてもらうと、シャッター・ボタン半押しである程度ピントが来て、シャッター・ボタンから指を離すとピッとピッタリとピントが来る。 またボタンを半押しにしてフォーカスをONにしてみると、やっぱりある程度しかピントが合わず軽くぼやけて見える。 また指を離すとピントが合うの繰り返しで、いつまで経っても写真が撮れない...。 いままでどうやって撮ってたのだろう? ちょうど今日は同じメーカー、LeicaのSL2-Sを持ってきていたので、知人のSL2からそのレンズ、Vario-Elmarit 24-90mmを外してSL2-Sにマウントした。 あれ? 全然操作を受け付けない。 ん? 表示はEVFのみで、ファインダーの中では、なんと「レンズのファーム・ウェアをアップデートしています」と、赤くクルクルと輪っかが回転している。 3分ほど待ったあたりで「終了しました。カメラを再起動してください」と出たので再起動。 ファインダーを覗いてシャッター・ボタン半押し。 どうやら問題なさそう。 それにしてもVario-Elmarit、心地よい抜けとカリカリしない滑らかなシャープさ、程よいコントラストの感触が一瞬のファインダー像からでも伝わってくる。 たまにファインダーを覗いて息をのむような作りの良いレンズがあるが、まさにそれ。 そしてレンズをSL2に戻して操作してもらうと、いつまでも写真が撮れない怪現象は解消されていた。 ボディのファーム・ウェアから自動で行われたレンズのファーム・ウェアのアップ・デート、その方法に驚いた。 どのメーカーも同様なのだろうか。 レンズ専門メーカーであればレンズとPCを繋ぐ何らかのツールが提供されていそうだが、カメラ・メーカーであればボディからのレンズの「ファーム・アップ」は合理的。 Vario-Elmarit 24-90の秀逸さと共にプチ感動だった。

2024-04-11

花曇りの朝

   昨夕はPons-Brooks彗星を撮りに、街の商業施設の屋上デッキへ行った。 着いたときは薄くなった三日月.. 実際には新月から二日目くらいの二日月あたりの月と、その約5°ほど左上にそれらしい星が見えていた。 雲も流れて切れて行きそうな雰囲気で、急いでカメラをセットして。 空が暗くなってゆくと、カメラが向いている方向の西の空に奥から雲が広がってしまった。 広がったというより空に浮き出るように曇り空に変わっていった。 日中は快晴だったので期待は大きかったのだけど、15時頃から低空に怪しく棚引き始める雲が見え始め、天気予報アプリに「18時頃から曇り」との表示も出始めたが、狙いの19:00頃を目がけて出掛けた。 日が経つにつれて月が明るくなるので星を見る条件は悪化するものの、彗星の尾まで肉眼で見える可能性がある期間はまだ多少の余裕がある。 また晴れる日があったらトライしてみるつもり。
   昨夕の水蒸気を引きずってか今日は朝から薄く晴れているような、曇っているような。 「花曇り」という言葉で合っているだろうか。 もうちょっと曇っているとピッタリなのか、この時期は水蒸気が多くなってゆく頃なのだろう。 もう少し気温が上がると透明度が多少は増すのかな?

2024-04-10

やわらかく晴れ

   普段はあまり神社やお寺は撮らないのだけど、あまりに「きょう」らしかったので。 風は冷たく陽はやや強く、歩いているとちょっと暑い。 飲み屋街の端にある小さな神社。 お稲荷さんだろうか? 銘板などがなく詳細はわからない。 つい数年前に鳥居やお社が塗りなおされて今のカラーリングに。 少し奥にはお寺もあるので、ずっと昔、ここは「村の裏山の神様」といったような場所だったのではないかと想像する。 今は右隣は駐車場なのだけど、数年前まで横長の長屋のような飲み屋が連なっていて、左側は今も飲み屋が連なり、真ん前はディスコ、左右のナナメ前も飲み屋だったので、それらの端というか並びというか狭間というか、不思議な空気の漂う場所。 今日はガッツリ濃い青空でもなく淡いでもなく、日射しも弱くなく強すぎず、春らしい春といったところか。

2024-04-09

寒い日

   朝にはちょっとした嵐のような風雨で、午後も強めの風、北風に変わってヒンヤリした頃に小さめの雷鳴。 ようやく開花したソメイヨシノは早くも花びらが地面を覆う。 それでも中にはまだ5分咲きくらいの場所もあり、先週まで長く続いた早春のような寒さ、僅かに暖かめ日も混じる気温の微妙なうねりの影響が大きかったのか、咲き方の広がりの違いは「前線」と言われるような線や面ではなくまだらに見える。 きょう撮ったのは何て言う種類だろう? カメラを向けたのは、寒さで顔が真っ白という風に見えたため。

2024-04-08

無事に開花

   昨年預かった木。 最初に声をかけて頂いたのは一昨年。 お付き合いのある会社さんに頂いたという鉢植えは、暫く事務所エリアに置かれていた。 夏には冷風が、秋ごろからは温風に恵まれ、エアコンが止まる時間にはそれが逆転。 まさに乱高下の環境下で過ごしたようだ。 植え替えた昨年春の少し前には、冬に近づいた頃に茂り始めた葉が紅葉を過ぎて散ったところだった。 野外への植え替えを察知したのか急速に春を迎える準備をし、ちょうどよく春に春を迎えられた。 いびつながらも3-4輪の花を咲かせたものの、夏を乗り切れるかは心配していた。 結果は、夏には葉を青々と茂らせ、冬を超えて春になって新芽が出てきてホッとしていたのだけど、見えるのは葉っぱのみで蕾が出て来ていなかった。 そして、大きな蕾を見つけたのは昨日のこと。 今日は、堂々とした花が開いていた。 紆余曲折を経て幹と花の間の茎も凛と、めでたしめでたし。

2024-04-07

木瓜(ボケ)の花

   木瓜 - モッカと読むらしい、 それが転じて「ボケ」。 分かるようなわからないような。 「もっかもかもかもかもかもかもかもか.. ぼ...?」と言いながら、ふと松鶴家千とせ を思い出す最後にテレビで観たのは2018年放映のモヤモヤさまぁ~ず2 だと思う。 師匠は2022年2月に亡くなられている。
   さて、外は晴れ。 晴れと言っても薄く雲のかかっているような春っぽい晴れ。 暦ではツバメがやって来る頃なのだそう。
   気温も上がって道端に咲く小さな花が多く目に入るようになった。 所謂「雑草」なのだけど、いつだったか植物学者の牧野富太郎の言葉に「雑草という草はない。どんな草にも名前がある」だったかな、というのを見て以来、何となく「雑草」とひとまとめな語感に引け目を覚える。 この数年前に、とある場所に咲く花をテーマにした手帳の制作に携わり、「雑草」の定義って何? と訊かれてハタと我に返ったような感触を味わった。 「園芸の対象ではない」? 「農作物ではない」? 結局は言い当てられる説明は思いつかなかった。 更に以前から「園芸」は人為淘汰の一種だと思っていたりもして、これ迄に、もうちょっと「雑草」に目を向けてきてもよさそうなもの、だったかも。
   きょう目に入ったのはそうした草花で、キツネアザミとキュウリグサとシロイヌナズナなど。 キツネアザミの花芽には早速アブラムシがたくさん寄ってきていた。 シロイヌナズナって「植物として初めて全ゲノム解析が完了した植物」らしい。 へぇー。

2024-04-06

暮れた頃

   18:30頃でもまだ空が明るい。 急速に日が延びて感じる。 秋に「つるべ落とし」と陽が沈む速さを言うように、秋の日の短くなるのもまた「つるべ落とし」のように急速に変化して感じる。 たぶん今はその逆に、急速に日が延びてゆく感じがする。 夏至までは2ヶ月半ほど。 やっと延びたのにまた短くなってゆく。 秋口までのその速度は、こんどはややゆっくりと変化するように思う。 8月下旬の、いつまでも夕陽があるような夕暮れの感覚。 ちょっと気が早い話、今年の晩夏はそういう絵を撮ってみたいと思うこの頃。

2024-04-05

見送りのあと

   古めのレストランから初老の紳士3人が出てきた。 久方ぶりに存分に語り合った後といった感じで、「じゃぁな」とお互いに軽く手を挙げ、うち2人はゆっくりと駅の方向へと歩き出す。 残った1人はレストランの店主という風で、2人の歩いて行った方向をいつまでも見ていた。 時々人の陰に2人を見失うのか体を軽く左右に動かし、そしてまた視点の先に捉えたのか動きは止まり、少し安堵した表情が見えた気がした。 名残惜しそうに視線を遠くに送り続ける。 時間にしたら2分もなかったと思うが、やがて、随分と長いこと居た場所からようやく腰を上げるかのように、ややゆっくりと体の向きを変えて元来たお店の中へと歩を進め始めた。

2024-04-04

鳥が啄み

   気がついたら満開になっていた。 小さな公園なのだけど、大きめのブルー・シートを敷いて花見の準備をしている人の姿も。 ベンチにはお弁当を広げている人、缶ビールを傍らにスマホに見入る人、文庫本を広げている人。 公園の端はブランコとすべり台に小学校低学年くらいの子供の声。 そっか、まだ春休みかと思った頃にベンチが空いた。 どっぷりと腰を下ろして花でいっぱいの枝を眺めながらルート・ビアが飲みたくなり。 その昔、ルート・ビアをたくさん飲んでいたちょうど今頃の季節繋がりで、道路脇のスタンドでチェリーを売っている風景を思い出し。 バスキン・ロビンスに行けば春限定のチェリー・フレーバー「バーガンディー・チェリー」がまだありそうだと思い。 鳥が啄んで落ちてきた花を見ながら歩き出し、とりあえずチェリー繋がりでドクター・ペパーを買ってお茶を濁す。

2024-04-03

カタクリ

   日なたのカタクリは咲き終わり、やや日影のカタクリは咲き始めくらいだった。 きのう見つけられなかったカタクリの花を探しに行き、あらためてその場所を見ると殆どが咲き終わっていた。 ユリ科なのだそう。 確かに葉の形状を見るとそれっぽい。 花は、言われてみれば... 程度に百合っぽい。 そしてこれに似た形の花で思い出したのが、高山植物のコマクサ。 昨今の夏の暑さではとてもではないが平地では生育はムリに思える。 高山植物、という程でもなさそうだが思い出したのはレブン・ウスユキソウ。 たぶんエーデルワイスの仲間。 もう少し北へ東へアラスカまで行くと厚い花弁を持ったワスレナグサとか。 高山や北方の花って写真に撮ってみたいと思う、ちょっと不思議な佇まいのものが幾つか。

2024-04-02

チューリップ

   お寺の隅っコにカタクリが咲いているというので興味を持って行ってみた。 で、既に日が落ちて暗かったこともあってかカタクリの花は見つけられず、その近くにチューリップを見つけ、街路灯に照らされた感じが面白くてレンズを向けた。 今年は小振りな花が多いのか、たまたまなのか、このチューリップの花はやや小さ目に見えた。 夕方からのひんやりした空気が4月上旬らしく思われた。

2024-04-01

スミレ

   何となく晴れていて、東の空から灰色の雨雲が近づいてきていた。 幸い降られることなく、予報で言っていた「突然の雷雨の可能性」も可能性で終わり。 七十二候では春雷が鳴りだす頃とのことで、昨日は「夏日」と言われる気温となり今日はそれ程ではないものの、雷雲を発生させるほどに陽光は強くなっているのだろう。
   これはタチツボスミレ? ここ数日で咲きだしていて、なぜか武蔵野と言われる範囲ではこの種類ばかりを見るように思う。 今日これを見かけた場所ではニホンタンポポがたくさん咲いていた。

2024-03-31

きょうの街歩き

   どうも足が重くて、行先を幾つか思い浮かべつつ、辿り着けても帰り道がシンドそうなので比較的近場まで。 公園では何組かシートを敷いての花見客がちらほら。 でもまだ1分咲きくらい。 それでもここ暫く曇天や雨降りが多かったこともあってか、強めの陽射しが心地よさそうに話し声や子どもの遊び声や笑い声が聞こえてくる。 気温は25℃を超えるとの予報で、たぶんそれくらい。 Tシャツ1枚という人もちらほら見かけた。 それから、作りかけのツバメの巣も見かけた。
   進入禁止の標識よ、何をそんなに踏ん張っちょる。 まぁ、...その役、お主にしかできんもんな。

2024-03-30

メニュー

   小さな個人経営レストランのメニュー看板。 よく歩く小道沿いのブロック塀の辺りに置かれているのが目に入った。 このお店は、マスターの病気のために閉店気味になり、いまはもう3年弱ほどだろうか開いていない。 マスターは一旦ここに来てから病院に通っているようで時々見かける。 そして今日は1年半ぶりにお見かけして以来だろうかママさんにお会いした。 「メニューね、お店を始めた頃のかなぁ」、...「50年近くやりました」と。 居心地の良いお店でランチも美味しく、サイフォンで淹れるコーヒーも楽しみで。 今日はほんの短い時間だったが、感慨深くぽつりぽつりと話すママさんの言葉にいろいろな風景が思い出された。 1年半ほど前にお見かけした時にはお話できず、「あのときほんの200mくらい戻ればよかったのに」とちょっと後悔し時々その事を思い出していたところ、思いがけずの出来事だった。

2024-03-29

雨のち晴れ。

   昨夜からの嵐のような風雨はお昼過ぎに収まって晴れ間が。 気温も20℃超えの様子。 昔、工場だった敷地に桜の木があり、そこを一般開放していたので足を運んでみたが、開放されていたサッカー・コート1面強ほどの場所に咲いていたのは10輪程度だった。 来場者は7人ほど。 「来週には咲くだろうけど、ここの開放が今月いっぱい(日曜まで)なんだよね」と警備員さん。 青空とコブシの若葉と、どことなく初夏に近い気配とようやく春を迎えた様子の雲が印象に残った。 雲を見ているとツバメが何羽か飛んでいて、モズはそろそろ旅支度を思っていそうな思案顔。 やや遠くでコチドリかムナグロの鳴き声。 水たまりに映る空の景色も面白かった。

2024-03-28

一分咲きにも満たず

   市内で最も早く開花すると噂されるソメイヨシノの木。 駅の北口のやや寒そうで根の上は殆ど歩道のブロックで埋まってしまって、木としては条件の良くない場所ながら、それでも晴れると他の場所よりは木の上の方には陽がよく当たる。 幹や枝を見る限りはそれほど元気にも見えないし。 で、ここ数日、様子を見に行こうと思っていたが忘れがちで、ようやく今日、様子を見れた。 3月半ばから随分と寒くなり、3月28日というと満開だった年もあるくらい今年は開花が遅い。 そうしたこの午後、一分咲きにも満たないくらいの花数だった。
   外は、ほぼ冬の服装で出掛けたら歩いていて汗ばむくらい。 ほんの少し薄日が射した感はあったが概ね曇り。 午後からは雨らしい。 明日はまた嵐っぽい雨降りの予報。 今日ちょっと変化がと思ったのは空気が湿って感じたこと。 春雨前線っていつごろ来るものだったっけ。

2024-03-27

模型店のショーウィンドウ

   午後に少し雲が張り出した時間があった。 薄い雲での減光で、Y字路の模型店に当たる光がいつもよりそのショーウィンドウが目立って見えた。 西陽を避けてか、窓の多くには覆いが施され、その隙間からラジコンや模型がちょっと見える。 25年くらい前だったか、ここにスバル アルシオーネのプラモデルを探しに来たことがある。 確か見つかって、結局は購入しなかった。 作る時間を作るのを想像できなかったのだろう。
   最近、Youtubeで「ヒューン」と音のする、ジェット機のラジコンを見かけるが、あの動力って何だろ? まさかジェット・エンジン? その昔、テレビの観過ぎか、毎日朝も夕も強い向かい風に向かってゆく通学の自転車にジェット・エンジンが付けられないかと考えていたことがある。 どう考えても作れるはずはなく、代わりに細いアルミのパイプの端から10cmほどの辺りを細く絞り、そこに1つ小さな穴を開けてそこに油を霧噴して着火、吸気はそのまま向かい風を使い、そうしたら気のせいくらいの推力が出るのではないかと考えてみたり。 発電機を原動機代わりに、モーターを回して動力に出来ないかとも思ったりしたが、こちらは補助になるほどの電力を得るためにはそこそこ大きなバッテリーが必要になる計算結果であきらめた。 結局、ライトをバッテリー駆動にして、当時「漕ぐのが重い」と言われた「ダイナモ」を使わずに済むようにしたくらいだったが、これはこれで振動対策としてプリント基板を自作してハンダ付けの箇所を最少にしたり、バッテリーの持ちの調整を付けたりで数バージョンに及んだ。 あとは、荷台の先端(自転車の最後部)に、アマチュア無線用のアンテナを立てられるようにブラケットを付けたりと、やや長距離(片道 10.2km)を走る間のオモチャが幾つか装備されていた。

2024-03-26

軽く嵐のような

   ビル風だったのか、強い風と雨とが四方八方から入り乱れるように降っていた。 朝から冷たい雨で、午後から強めの北風混じり。 次第に収まってきて、もしかしたらいちばん酷いときに出てきたのかも。 天気のせいか今日はなんだ体調がすぐれず、ならばと、これまで撮った写真、最近撮っている写真、これらを言語化するとどうなるのか? と思って、思いつくままに単語をノートに書いていった。 最初の単語は「アメリカ」。 単語はとりあえず20ほど並び、時間の都合で一旦中断して後、まだ途中。

2024-03-25

Jazz Bar Moon Tam

   1週間ほど前だったか、偶然にここのマスターと少し話す機会があった。 なんか気さくな感じ。 「生演奏なんですか?」と尋ねると、「ええ、まぁ。あ、でもいつもやってるわけじゃないんですよねー」と。 ウェブ・サイトにスケジュールが上がっているというので見てみると、例えば来月4月は生演奏と思しき予定は9件。 他はCDとかで曲を流しながらのバー営業かな?
   この他にジャズの演奏があるのは、Live Cafe UZU。 両方がジャズの日に合わせて行ってみようかな。 と考えているうちに、いつもジャズが流れる蕎麦屋へも行きたくなってきた。 前に行ったのは2年半くらい前か。 セロニアス・モンクが流れてた。 お店の片隅に置かれていたアルバム・ジャケット。 白黒の写真に、文字は左上に「MONK.」とだけタイトルがある。 タバコをくわえたやや上を向いた横顔は、おそらく演奏中。 この写真、ユージーン・スミスによるものだそう

2024-03-24

思ったより早く

   寒い日が続いたのでもう少し長く咲いていると思っていたら、あっという間に開花期が過ぎようとしている。 蕾もあるものの、地面には散った花びらと花ガラがたくさん。 昨日は雪か? との予報もあったそうだが、何のかんのソメイヨシノが開花しはじめるのは1週間後くらいだろうか。 市内で一番早く咲くと言われる木が駅の北口付近にある。 近く様子を見に行ってみよう。 気温が20℃を超えてくるのは3日後からの予報。 今朝は、つい数日前に見たときには開花の気配のなかった駐車場のスミレが満開だったし、植え込みに初夏の花と思われる草花の芽が出始めたり、1月・2月に開花していた草花は休眠の準備を始めている雰囲気。 七十二候ではモンシロチョウが羽化し始める頃だそうで、もう少しで花の開花を楽しみにするとともに、何が葉っぱを食べているのかも意識する季節に。

2024-03-23

フキノトウ

   芽が出てから10日ほど経ったくらいだろうか、花が咲いている状態で、よく通る蕎麦屋の脇に置かれた水鉢にあった。 この感じ、花が咲き終わるとたしか綿帽子になって種を飛ばしたような... とするとキク科? 葉っぱを見る限りはその雰囲気はないし、キクのような香りもしないし、はて? と、調べたら「キク科フキ属の多年草」と。
   前にも書いた気がするが、フキノトウ饅頭というのをその昔に祖母が作ってくれた事がある。 「苦いよ」と言われてはいたが、食べたら想像と違った苦さでふた口・三口でギブ・アップ。 苦いというか渋いというか独特の苦味。 でも1年か2年か経った頃にまた食べてみたくなった。 皮はほんのり甘さがあって、苦いフキノトウが入っていて、蒸して重曹で膨らんだ田舎の家庭料理というか、おやつという感じ。 月日が経って食べたフキノトウは案外美味しかった。 キク科はどうも腎臓に良い作用があるらしく、思えば小さい頃からキクの花やヨモギの濃い草餅、春菊等々、その手の香りの強いものを好んだ気がする。 関係するもので思い当たるのは眼の疲れ。 眼の疲れは肝臓に影響し、人によるらしいが、これが腎臓に助けを求め、それが今度は心肺の働きに繋がるらしい。 よく聞く「補腎」がこの場合の疲労回復の1つの鍵のようで、キク科の植物はその役割をするらしく、どうも不思議とそうした食べ物を求めていたっぽい。
   「この手」の香りで印象的なのは、アメリカ西部の礫砂漠に生える「セージ・ブラシ」。 高さ1メートル弱で、丸まる感じに株がまとまって緑と言っても銀色っぽい、または白っぽく見える細い葉がそれほど密ではなく茂る。 5月頃に砂漠一面に数メートル間隔で生え、ややミントっぽさのあるキクの葉独特の香りが広がる。 夏には酸っぱい匂いに変わり一面が臭くなり、冬には枯れた株が根元あたりから地面を離れ西部劇のシーンのように荒野を吹く強風に転がりまくる。 腎的な癒やし効果のありそうなセージ・ブラシの砂漠を訪れるオススメは5月上旬。

2024-03-22

小さな丘の木

   時折、低空にごく小さな雲が見える程度の快晴。 ここのところ風が冷たいのだけど、今日、町の端っこの自然やや多めのエリアを8-9kmほど歩いてみると、道路脇の植込みにツクシが出ていたり、風のあまり来なそうなカーブ沿いの茂みの木には新芽がたくさん出ていたり、「冬の寒さ」と言われる日々のなかに春や初夏の風景が混在していた。 小さな丘は、大きな公園の小さな入場口付近にある軽い起伏。 常緑樹で青々としていて春っぽくもないのだけど、日射しと木陰とのコントラストが目に入り。 これでぐっと広ければ、セントラル・パークに見えなくも... と一瞬思ったが、さすがにムリが。 公園内を走る、ディーゼル・エンジンの音のする汽車を模したトロッコ列車が横を通りすぎる。 機関車に取り付けられたスピーカーからは「シュッシュシュッシュ」と音がして、近くなったり遠くなったり、時々「ポーーー」と汽笛を鳴らして曲がりくねった園内の道をゆっくり走っていた。
   気が付けば随分と歩き来て、Suicaを持って来なかったのを思い出し、帰路は久々にキップを買って電車に。

2024-03-21

いつもと違う道

   今日も日中に外出できず。 夕刻になってから景色を探す。 最近は足を運んでいないなと、となり街へ向かうその途中。 西の空が少し開けて見えるのにやや違和感を感じて目をやると、移転して取り壊された旧の消防署の建物が無くなっているのに気づく。 何度もその界隈には行っているのに消防署の入った写真はない。 古い歩道と一緒に撮っても面白いような感じも。 でも、まさか他の古い建物よりもココがいちばん早く無くなるとは思わなかった。

2024-03-20

扇風機

   夏まではまだまだ。 羽根休めのとき。

   今日は東京都心でも積雪か? という予報もあったが、積雪は関東では北部の山間部のみだった模様。 都心ではないが、お昼少し前に風と雨が吹き付け雷鳴も。 雨はそう長くなく上がって、その後は強風に。 冷たい風だった。

2024-03-19

電球と棚の写真集

   浅草からふた駅? 曳舟にあるReminders Photography Strongholdの図書コーナーの風景。 通りの谷間で間接的な空の光が弱く窓から入る一角に本が並び、そこに浮かぶ電球に誘われるように本の1冊1冊を手に。 R.P.S.は、写真を通して撮り手の思念を発信する"プロジェクト"と説明にある。 フリーランス・カメラマンと世を媒介する空間で、例えば、開催される「ワーク・ショップ」にてダミー・ブックと呼ばれる手作り写真集の制作指南が成され、場合によってはそこから世に知られる写真集へと変化してゆくものなどもあるという。 今日も手製の写真集を制作している方が2名ほど。 同じ空間で、今は「ワーク・ショップの成果展」が行われていて数々のダミー・ブックを閲覧できる。 それらから、この"STRONGHOLD" - "要塞"・"拠点" が、撮った人たちそれぞれのバックグラウンドと発信への想いを前進力に換えている様子が見てとれる。

2024-03-18

とんかつ しょうちゃん 入口

   木でできた戸が何ともこのお店らしいと思ってしまう。 一度も行ったことないけど。 鉢植えや入口のマットや駐車場の看板や、どれも整然としていて心地よい。 建物はややナナメ、戸もやや歪みが来ているのだけど、この入口の戸は見た目に非常に滑りが良さそう。 木のすり減り具合といい、日々たくさんのお客さんを迎え入れている活気を思う。 カツ・カレーととんかつサンドが名物とテレビで紹介されていた。 この界隈、最近気になっているのが「JAZZ BAR MOON TAM」。 レコードやCDではなく生演奏のお店で、スケジュールを見るとそれほど予定は埋まっていない。 日程を合わせられる日、そうした機会があればその時にでも。