午後に少し雲が張り出した時間があった。 薄い雲での減光で、Y字路の模型店に当たる光がいつもよりそのショーウィンドウが目立って見えた。 西陽を避けてか、窓の多くには覆いが施され、その隙間からラジコンや模型がちょっと見える。 25年くらい前だったか、ここにスバル アルシオーネのプラモデルを探しに来たことがある。 確か見つかって、結局は購入しなかった。 作る時間を作るのを想像できなかったのだろう。
最近、Youtubeで「ヒューン」と音のする、ジェット機のラジコンを見かけるが、あの動力って何だろ? まさかジェット・エンジン? その昔、テレビの観過ぎか、毎日朝も夕も強い向かい風に向かってゆく通学の自転車にジェット・エンジンが付けられないかと考えていたことがある。 どう考えても作れるはずはなく、代わりに細いアルミのパイプの端から10cmほどの辺りを細く絞り、そこに1つ小さな穴を開けてそこに油を霧噴して着火、吸気はそのまま向かい風を使い、そうしたら気のせいくらいの推力が出るのではないかと考えてみたり。 発電機を原動機代わりに、モーターを回して動力に出来ないかとも思ったりしたが、こちらは補助になるほどの電力を得るためにはそこそこ大きなバッテリーが必要になる計算結果であきらめた。 結局、ライトをバッテリー駆動にして、当時「漕ぐのが重い」と言われた「ダイナモ」を使わずに済むようにしたくらいだったが、これはこれで振動対策としてプリント基板を自作してハンダ付けの箇所を最少にしたり、バッテリーの持ちの調整を付けたりで数バージョンに及んだ。 あとは、荷台の先端(自転車の最後部)に、アマチュア無線用のアンテナを立てられるようにブラケットを付けたりと、やや長距離(片道 10.2km)を走る間のオモチャが幾つか装備されていた。