創業90年ほどだそう。 きょう立ち寄ったお寺の境内にある売店。 メニューは、やきそば、おでん、ラーメン、ところ天、ラムネ、ハトのエサ、コイのエサなど。
90年というと、ギリギリで祖父がこのお寺の門前へ奉公に来ていた頃ではないかと思う。 何年かお世話になり、その後お店は無くなってしまったそう。 屋号も聞いておらず正確に場所は分からないまでも、門前となると自ずとある程度は絞られてくるわけで、と思いつつだったが、何か手掛かりを聞いておいても良かったかと今に思う。
そこから2ブロックも歩くと「パンヂュウ」という不思議な名前の菓子を売るお店がある。 興味を惹かれるその名の正体は、水で溶いた小麦粉に恐らくハチミツと植物油を混ぜ、半球型の凹みの並ぶ型に流し込んで中に餡子を入れて焼くという、ごく普通の昔のお菓子というか、今で言うところのケーキというか。 焼きあがったパンヂュウはややカリっとした噛み応えで始まり、半ばはごく僅か たこ焼きのような半生感を伴いつつ、餡子が出てくるとちょっとどら焼きのような印象も。 でもどら焼きほどの甘さはなくさっぱり。 形は半球形で、ボリューム感としてはゴルフ・ボールの1.5倍くらいか? 以前はもっと人形焼きのようなフワフワ感があったようにも思うのだけど、どうもその記憶は曖昧。 35年ほど前に祖父に買って帰ったことがあって、「ほー、ぱんぢゅうかい?」と言っていたので、奉公の年代を考えてみたところ「ひこまや」より少し古いくらいだろうか。 お店は神社の境内の端で、道路際にタタミ3畳もないくらいの屋台。 周囲の様子が変わっていて、初めて行った37年前、最後に行った35年前とはだいぶ佇まいは変わって見えた。