気温は少し上がるけど冷たく強い北風で寒い日だと聞いたのだけど、朝、外に出ると確かに北風ながら春っぽい暖かさと湿度を含んでいるように感じた。 天気は曇り時々薄日といったところで、日中の北風も思ったほど冷たくはなかった。 もうひと月以上は目にしている垣根の椿の花もこれまでよりもやや柔らかく映る。
歩きながら自販機に目をやると新たな缶コーヒーのパッケージが見えた。 春のライン・アップだろうか? その並びにあった甘酒も目に入り、そろそろシーズン終盤だしと、甘酒が入っていることが最近では珍しいこともあって思わず購入。 公園のベンチで缶を開けて飲み始めたら鳩がわらわら集まってきた。 ひと口飲むとエラく甘い。 原材料名には「砂糖(国産)」とあるのでかなりガッツリの砂糖。 人工甘味料よりは安全なものだと思いながらも、この小さなショート缶にスプーン何杯分の砂糖が入っているやら気になるところ。 ゆっくり飲もうと思ったのだけど、鳩がじりじり距離を詰めてくる。 首をかしげて右目の黒目が正対してくる。 食べ物を求めるというよりは脅迫的なオレンジ色の目。 なんだか居心地が悪くて飲むペースが早くなり、ひと息つけたような、つけなかったような。 気温が上がるにつれて鳩の遠慮がなくなって行くような。