2025-03-09

古いアパートの

   1Fにレストランとパン屋の入った古めのアパート。 もうずいぶん前に、一旦出社した場所から離れた処にあった作業場へ通っていた時期があった。 自転車で約30分の道のりで、その行き帰りの中間地点がこの辺り。 この道の入口ちかくには、閉店してしまったが老夫婦の営むパン屋、いかにも古そうな八百屋、ブリキ加工の小さな工場があった。 パン屋付近の大きなケヤキの木や、八百屋の先を曲がるまでの古そうな家並みなど、特徴的と言うほどでもないもののやや独特な雰囲気を醸すこの数百mは、自転車で走り抜けるのがどこか面白く楽しみだった。 1本東側にはそれほど太くないが幹線道路があって、そちらは当時アーケードの続く商店街だった。 程なくしてアーケードが撤去され古いお店は姿を消してマンションが立ち並んでいる。 対してこちらは大きな変化なく雰囲気はかろうじて留めている感じ。 このアパートの角、バンと陽の当たる時間にと思いつつなかなか機会なく。 いまこのアパートの1Fに、昨年末だったかに閉店したベーグルの美味しかったパン屋の跡に新たなパン屋がオープンしそうなので、その頃にでもと。