街の中ではさすがに蝉の鳴き声は少ないのだけど、林に行っても蝉の鳴き声はどこかまばら。 蝉の鳴き声を聞かないという声も聞くくらい。
昨日は出先で雷雨に遭遇した。 所謂「ゲリラ豪雨」の類で、約30分ほど雷鳴と強風と大雨とで大暴れして、その後は段々に雨が上がって涼しい風が吹いてきた。 午前中の暑さはどこへやら、え? 秋が来た? と思うようなギャップ。 そして今朝も風が涼しく吹いていて季節の変化かと思ったら午後にはしっかり猛暑だった。 外出中、汗をかき熱風でなのか脈が飛び、熱中症の前兆か? と、遠くの林や不意に近くの電柱からの蝉の鳴き声が、軽い耳鳴りと共に遠く小さくなってゆくような感覚を覚えつつ、歩は早めずに急いで用事を済ませた。 その途中、小さなレストランの角を曲がる時に、テーブルに置かれた吸い殻入れに何となく秋の日射しを見た気がした。 立秋まではまだ2週間弱もあるが、夏至からすると日の出は15分遅く、日の入りは8分ほど早くなっていて、日射しが弱まって感じるのも気のせいばかりではなさそう。 いつだったか立秋の日に、このレストラン向かいの中華料理店の店先で鉢植えのアサガオを撮ったことがあり、そこにはしっかりと季節の変化が写って見えた。 今年は特に、遠いぎこちない蝉の鳴き声のように季節の進み方もギクシャクと前後しながら一歩一歩を繰り出しているかのうよう。 それでもそろそろ夕方にはヒグラシの声を聞く頃かと思いつつ、立秋の風景が見られるお店の角にて。