線路脇
ちょうど目の前で踏切の警報音。 そこからなら普通に歩いても遮断機が開いている間に渡り切れる。 ちょっと疲れもあってか足を止めたところに、ちょいちょい気になっていたオシロイバナが視界に入る。 もう10月も後半なのに、夏の花であるオシロイバナがけっこうな数、花を付けている。 夕方には軽く漂う香りも心地よい。 最近は身近にキンモクセイが少なくなった分、夏の香だけどこれで。 「あ」っと思ったのが遅く、カメラをようやく取り出したあたりで電車がやってきた。 駅が近いわりに結構なスピードで、さっきまでひっそりと見えた花が激しく電車が巻き起こす風で揺さぶられる。 「しまった」と思い、やや風が収まってからも少し撮ったのだけど、数枚の揺れる写真のなかに1枚、「よくあれで輪郭が分かるくらい止まって写ったナ」と思うものがあり、それを現像することに。