ここ数年ずっと気になっていたボウリング場へ。 手前にあった、何か工業系の会社の建物が取り壊されてボウリング場は通りから全景が見えるようになった。 JR拝島駅から伸びる補給線の線路が基地内へ入って行く様子も含め、奥には基地、それらと共に時を重ねてどこかアメリカの匂いのする風景は、妙に「福生らしい」と感じてしまう。
以前にも書いている気がするのだけど、関越道も圏央道もなかったのだろう、北関東から都心を目指すには国道16号を走った。 もちろん帰路も同様で、当時の16号は片側1車線、その混雑を避けるためか、どの辺りからかバスは一時的に五日市街道を選択する。 間もなく16号に再合流する付近は横田基地に近く、渋滞でなかなか動かないところに時々飛んでくる軍用飛行機の印象が強い。 そうした風景のひとつがこのボウリング場で、かつての40年くらい前、そしてこの近くに住むようになった20年ほど前から馴染みのある風景。 残念ながら16号に入った先で休憩場所の定番だった「双葉ドライブイン」は無くなってしまったが、そうした「当時」からの時の重なりを思わせる、今に続く建物達の佇まいには和みを思う。
建物を見て撮りたいと思う人は多いのだろう。 基本、撮影は有料なのだそう。 案内して下さった方に特徴は何かお尋ねすると、平成元年にリニューアルした、当時の女性オーナーの意向により曲線を多用した内装だそう。 受付カウンター、バー・ラウンジ、トイレへの通路など至る処に「楽しい場所」を思わせる曲線の意匠。 更に特徴は「レトロな雰囲気」と「地域の方々が楽しく集える場所」と。 2階にはビリヤード場もあり、1階のレーンに手前にはゲームの勝者なのだろう、やや古そうなたくさんの写真。 --- ここ、60年代のアメリカの、ファミリー物のTVドラマに出て来そうな空間。