2023-10-02

イヌタデ

   薄いピンク色の花の穂を付けたイヌタデ。 その昔によく見たのは、ハッキリと赤と白とに分かれた花? 蕾? がツブツブ付いた穂だった。 赤と言っても小豆色に近いくすんだ赤で、白もマットな感じ。 その見た目はあまりキレイだとは思わず、ツブツブ感は少し気味悪さを思ったくらいで、草としては好かない部類。
   9年前にシカゴに行ったとき、時期的にはちょうど今頃で、緯度が高いためか朝夕の気温はぐっと低かったその朝に、ホテルの近くの草むらでイヌタデがたくさん咲いているのを見た。 ちょっとした「イヌタデの花畑」なくらいたくさん。 早朝、曇り空でどんよりと暗く青っぽい空の明かりに、コントラストの低いイヌタデの赤白の花の群生。 ある意味で不気味な感があるものの、「揃っている」感のためか案外きれいに見えた。 昔に見たくすんだ赤白のイヌタデ。 日本でも見る種なのだけど、殊に小さな頃に住んでい街でよく見かけた記憶と、いま住んでいる街で目にした記憶と、この2つの街にはアメリカ軍の基地があり、それらの事がこのシカゴで見かけたイヌタデと結びついた。 アメリカから荷物や靴底にくっついてやってきた種、根を下ろし基地の街の風景の一部となってゆくその歳月や人々の暮らしや仕事を想像させた。