2026-07-31

   呆けるくらいの青空の日に改めて撮ってみたいと思った今日。 湿度高く「ムシっと暑い」と天気予報の表示。 5割方が雲に覆われる晴れのような曇りのような少し眠い調子の天気。 際立った光はなく、上りの電車の人も下りの電車の人も老若男女もすべてが同じ立ち位置に見えた今日の駅。

   ずっと前に読んだ影山民夫の小説に出てくる「呆けるくらいの青空」。 どこまでも青い青空の日があり、その日は何もする気にならずぽけーっとしてしまったという話。 「青空にやられた」と書かれていた。 おそらくそれは秋頃の穏やかな気温・湿度での青空の日で、そうした、気持ちが「空っぽ」になるような青空には近年は遭遇していない。
   立秋までのこの約1週間に、そうした青空とはちょっと趣の違う真夏の青空の日がいま期待しているもの。 真夏の快晴は、青色が深くて暑くて、意識が蒸発して吸い取られてしまいそうな空。 陽射しと影のコントラストの中にジリジリと何かのタイムリミットが迫ってくるような、爽快感と焦燥感が入り混じって背後から追い立てられるような、空虚さを味わわされるようなそうした日。 それは一種の怖いもの見たさのような。