2024-05-31

曇り空

   関東など太平洋沿岸で「強い風雨に警戒」と言われた台風1号は、午前中には熱帯低気圧に。 10:30頃には薄っすらと日の光を感じる瞬間もあり、やや内陸部ではそれほどの風雨もなく、多少の雨は降るものの概ね曇り空と言った感じに。 新たに台風2号が発生しそうとの話と、明日は寒気が入り込み寒くなるという話が。
   6月10日から23日まで、新宿のGallery Place Mで 写真家 渡部さとる の展示が行われる。 観に行きたいと思いつつ、今回は見送りかなぁ。
   ひと月前に立ち寄った、Place Mで行われていた展示「牧田真一郎 「軍艦三十六景 (Thirty-six Views of New Sky Building “The Gunkan Mansion”)」は、実はあまり興味のない内容かなと思っていたのだけど、軍艦のように見える新宿にあったマンションの様々な様相を記録した写真の数々は、街の変遷や設計者にまつわるエピソードなどを合わせ、マンションの風貌の怪しさがその中にある住居人の日常への想像を湧きたたせたりもして、多角度に印象に残る展示だった。 往路は曇り空、帰り道は雨に降られたな。

2024-05-30

レストランの店先

   裏通りにあるレストラン。 この裏通り、今は西側に大きな百貨店、ナナメ上には歩行者デッキがあって陽があまりあたらないひっそり感がある。 20年くらい前には百貨店はあったろうか? この周囲にはせいぜい2-3階建ての建物ばかりで百貨店は少し離れて南西にあった。 今より空は広かった、その割にやはりひっそりした感のある通りだった。 そのためか細く射し込む陽の光りは目を引く。 以前はこのレストランの西側には小さな呑み屋街があって、その頃の夕方には西日が広く射していたのではないかと思う。 街の様子はずいぶんと変わったのだけど、不思議とここ、店先あたりは変わらないように見える。

2024-05-29

焼肉店

   開店は夕方で、時間と場所から営業時間にはあまり縁がなく、それでも数度、夜にこのお店の前を通ったことがあって、香ってくる焼けるタレの匂いなどはけっこう上質な印象だった。 路地にある小さなお店だけど、タレや焼豚やカルビ・クッパ用の辛味噌などは手作りではないだろうか? と想像が及ぶ。
   もう5年も前になってしまったニューヨークの散策。 泊まったホテルのすぐ脇は韓国人街で、一度くらいは焼肉やクッパやビビンパを食べてっみても良かったかなと、ずいぶんと後になって思った。 この時は中華街にも縁がなかった。 結局、街にはイタリア系の人も多いのか、処々で見かけるピザ屋の1つに入ってみたり、駅の売店をひと通り眺めてみたり、公園の売店でパンに何か挟まったいまいち国籍不明なものなどを食べていた。 残念だったのは、コニー・アイランドのルナ・パーク脇の老舗ホット・ドッグ屋「ネイスン」(Nathan's Famous Hot Dogs & Restaurants)が閉まっていたこと。 そういえば10年前のシカゴも、時間切れでシカゴ・ピザのお店に行けなかったっけ。 旅先では、時間に限りのあるのと、帰って振り返ってみて違ったものが見えてくることもあるし、後で思うのも後悔という程のものはさほどなく、まぁそういうものかと懐かしむ程度。 後悔といえば、ある旅でその日、カメラを掃除する「ブロアー」を持って出なかった日のこと。 途中で大きめのゴミが画像に映り込み始め、それを吹き飛ばす手段として、ブロアーを取りに往復約1時間かけてホテルに戻って時間をロスしたことと、荷物を出してくれた係のお兄さんにチップを渡し忘れてしまったこと。
   さて戻って焼肉店。 以前は大きな縦長で装飾の若干派手な看板を掲げていたこのお店。 その老朽化のためか数年前に看板を外してしまった。 看板の見た目からも老舗感が漂っていたしこの界隈ではシンボリックな存在だった。 もしかしてと、そう遠くなく店仕舞いの可能性もあるような予感もし、諸々思った流れで一回行ってみようかと。

2024-05-28

水銀灯

   朝から1日、強風と強い雨と言われていたところ、午後にはうっすらと日差しも。 夕方になって風が強まり、遅くまで台風の日のような強い風雨の音がしていた。

2024-05-27

駐輪所のあたり

   パキっとした光線。 朝は風が冷たくて上に1枚羽織るくらいで、次第に湿気を帯びてきて寒いのか暑いのか体感に戸惑い、夕方には湿気はそれほどでもなく気温も上がってまずまずの過ごしやすさ。 予報では午後は雨だったのだけど。
   ここ10年ほどか、街のなかであまりアジサイを見かけなくなった。 今日は少し大き目の公園へ行ってみたらアジサイがほぼ満開となっていた。 あと、ちょっと意外だったのは、秋の花のイメージのコスモスが芽を出していたこと。 早ければ6月・7月には絡んだアサガオと一緒に咲いていた記憶もあり、「秋桜」と言うくらいだから... なんだか記憶とイメージがちぐはぐ。

2024-05-26

コケモモ

   クランベリー、かな? ずいぶん前にショッピング・モールで衝動買いしたもので、その時は直径13mmくらいの実がたくさんなっていたのが、それ以後、花は咲くものの実が生ったことがない。

   午前に、フィリピン付近で台風1号が発生。 時期としては、記録のある1951年以降では7番目に遅いとのこと。

2024-05-25

凪のころ

   午前中はどんよりとしていたのが午後には晴れ間が。 夕方には雲の多い晴天になり、風も弱まって暑くもない寒くもないといった体感に。 西に向かってクルマを走らせるとなかなかの眩しさ。

   午前中はたまたま、立ち寄った隣町の駅前で商店街のフェスに遭遇。 歴史の長いという地ビールが主役らしく、そこにモバイル販売や主催者が用意したテントを借りての飲食店が20店ほど。 地元の一般社団法人と商店会で盛り立てようという雰囲気。 残念ながら12:00というスタート時間には居られず、またこんど。

2024-05-24

刀剣店跡

   「美術刀」と掲げられた店名。 店舗移転だそう。 もう約ひと月前のことのよう。
   このお店のショー・ウィンドウには弓や矢羽根などが並んでいた。 美術品だと言われても、刀を売っているお店なのでなかなか正面からは撮る気がしなかった。 声をかけて店内をと思った事もあったけど、やっぱりなんだか撮るに至らなかった。 刀剣店というちょっと希少な存在なので、営業は継続な点になんだかほっと。 というのもこの街、三味線屋さんとか、確か製作も請けていると思われるカバン店など、どこか不思議な雰囲気の漂うお店が幾つかあって、その、手作業を思わせる存在感が風景に面白みを加えていると思えるため。 この刀剣店もそのひとつで、こうした日常生活からやや離れた業種のお店がぽつぽつある感じもなんだか不思議。 そしてここはモルタルの看板建築だったのも面白みの一つだった。
   ほか営業中のお店では、何年か前にテレビ番組で取り上げられていた、ほぼ全てのあんドーナッツが焦げている和菓子屋さん、水族館を名に冠した観賞魚屋さんなど、創業30-50年ほどと見える個性的なお店もまだまだ健在。
   もう無くなってしまったお店では、白髪のおばぁちゃんを店頭によく見かけたオーダー・メイドのワイシャツ屋さん (おそらくお1人で切り盛り)、大柄で声の大きな年配の、なんでもござれな風貌の店主の時計屋さん、安価で絶品なアメリカ風の味付けのステーキを出す洋食店など、「ごく普通の佇まいのお店のなかに実は腕の良い職人が」的な名店が多かった。

2024-05-23

ユリ開花

   ロリポップという種類で、スカシユリの仲間。 某所植え込みに何かもう1つ彩りがほしいと思っていたときにホームセンターで衝動買い。 開花期間わりと短め? もう少し長くと思うけど、1週間ほどで咲き終えてしまうのもこれはこれでメリハリがあって良いのかも。 ピンクのウツギと同時くらいに咲き終わりかな。 サツキがそのあと少し咲き続けて、その後はコレという花がないので何か植えたいところ。 黄色やオレンジや紫色の花もほしいと思いつつ.. なにしろ狭い場所で、小さくて強くて広がりすぎないものはなかなか見当たらず。 オダマキとか? キツネノカミソリやタヌキノカミソリとか?
   そういえば、シュウメイギクと思われる小さな芽がちらほら。 何度かの植え替えですっかり弱ってしまい例年やっとやっと花を咲かせている感があった、そこからこぼれた種なのだろう。 ロリポップも種がこぼれて小さな芽が毎年増えていて、不本意ながら間引かないともう場所がない。
   ユリの開花期としてはやや早めのロリポップ --- その名前からはずっと棒のついた飴、チュッパ・チャップスのようなものを想像していたけれど、どうやら元々はアイス・キャンディを指すらしい。 開発したした方の感覚的に、色味と時期とが日差しの強い初夏と結びついてアイス・キャンディーだったのかな。

2024-05-22

蒼い壁

   看板建築のような建物の並ぶ飲み屋街。 多くの建物はモルタルに塗色されていて、その中でこのトタンのような壁面と、半世紀前頃に喫茶店等で少々流行った青い瓦の屋根風な壁のお店とが少々異色。 トタン? 見た感じはブリキの印象だけれど、どちらにしてもこの金属の板に蒼い塗料は陽が当たると深みと艶が滲むようで発色が面白い。 トタンは「鉄に亜鉛メッキをした物」、ブリキは「鉄に錫メッキしたもの」だそう。 看板の赤星、米軍基地のある街で赤い星というのは少々気にはなりつつ、そこは「サッポロ・赤星」を思い浮かべてヨシとして、この「STAR BAR」は、上に付いている看板に「フィリピン レストラン」とあり、フィリピン系の方の経営のフィリピン料理を出すバーらしい。 この時間、お店は開いておらず、入口には黄色いシャッターが降りていた。 その色の、やや黄色い日差しでの蒼い壁との対照がきれいだったので、また機会があったら撮ってみようかと。
   参照: 「HAGS」より 「トタンとは何か」(https://hags-ec.com/column/what-is-totan-anyone-who-knows-what-to-do-the-glossary-of-terms/)

2024-05-21

ゲート

   古さが程よいのか、なんか不思議な風景のスーパー。
   きょうは夏日と言われ、それでも風が涼しく、少し湿気は感じるもののそれほど暑いというほどではなかった。 あとひと月で夏至。 日が延びてゆくのもあとひと月か。

2024-05-20

雨あがり

   昨夕からの雨は案外多く降ったようで公園には大きな水たまり。 今日は街を撮ろうと思って外にでたもののあまり「!」な感じはなく、少し休憩でもと立ち寄った公園の水たまりの周りを、映り込む景色のあれこれを探してくるくる回り、目に入ったのが小さな葉っぱ。 何年か前に聞いた、写真家 川田喜久治の代表作の一つ、ぬかった泥の上でぐちゃぐちゃに踏まれたように見える国旗(日の丸)の写真の話で、それまでかつての学生デモの波に路面で踏まれたものだと思っていたのが、実はデモの場で落ちていた国旗を「あ!」と思って拾って自宅に持ち帰り、それを翌朝に庭に広げて撮ったものだと知った。 濡れた泥の質感やら、葉っぱに「あ」と思ったのがちょっと似てるのでは? と思いながら数枚。 まぁ.. ぜんぜん違うけど。 それにしても川田氏の写真のコラージュ感、どんな風に脳が働いているのか非常に不思議。 面白いと思うのは「The Last Cosmology」というシリーズ。 彗星や星空やテレビ・アンテナやカラスの合成がいい感じ。

2024-05-19

きょうは...

   体調が優れずで、とうとう外出できず、で、身近な葉っぱ。 近所の米軍基地の「友好祭」 ("一般開放" / "基地祭") に行こうと計画していたけれど、デモ飛行をしているっぽい戦闘機の、姿は見えずエンジンの爆音を聞いているだけの基地祭となった。 ところでこのジャカランダ、いつか花が咲くだろうか。

2024-05-18

ウツギ

   開花して約1週間。 一度だけいい香りが漂っていた。 もっと香ってもよさそうなモンだけど。 植えたのは2019年だったか、その後2度ほど移動して、昨年くらいからようやく根が張ってか上へよく伸び始めて今年はたくさんの花をつけた。 咲き終わりまであと1週間くらいかな。
   ウツギは、野生種と思われる白花のものを時々見かける。 1本の木で色々な色の花を咲かせるハコネウツギを見たのは鎌倉の銭洗弁天の近くが初めてだった。 よく見ると身の回りにぽつりぽつり生えているのかも。
   ウツギは強くて、接ぎ木の台座に使われることも多いらしい。 その昔に園芸店で購入してきたライラックもウツギが台木になっていて、切っても切っても横からライラックよりも元気に枝を伸ばしていた。

   今日・明日は夏日だそう。 きょう13:30頃のクルマの温度計は34℃を指していた。 夕方でも28℃。 月曜あたりからは「梅雨の走り」で曇り空が続くらしい。 でも梅雨入りは例年より遅めの予想って言ってたナ。

2024-05-17

喫茶店への階段

   10年ほど前か、Carl Zeiss T* Sonnar 1.5/50mm ZMを手にして最初の試し撮りで歩み入った路地に見えた喫茶店。 その時はもう夕方で薄暗く、開放値 F1.5というレンズの明るさに任せて撮り歩いていた。 小雨が降ってきて足早に撮り歩き、そのなかで気になったのが、黒いペンキが剥がれかけていて枠がブリキで作られていると思われる、マリリン・モンローの顔が新聞の写真のような粗いアミテンで印刷されたこのお店の看板だった。 以後、何度かランチで訪れていて、鉄製の窓枠は錆びて一部ボロボロ、木枠もやや不安。 居心地は良いのだけど、その窓側の席に居る間は「地震が来ませんように」とつい思ってしまう。 急な階段を上がって2Fが喫茶店、3Fがバー、1Fは小さなレストランだったが既に閉店して白い鉄板の壁で囲われていた。 この周辺の景色も、建物の建て替えが進んでいるのだろう、久々に歩いて「スッキリした感じがする」と思った。 「ここ撮ってあったかなぁ」と思いながらの街歩き。

2024-05-16

月の昇る午後

   午後1時半、この時間に月が見えるのかぁ...。 特段、不思議なことでもないとは思いつつも、意外と空は暗いのか太陽の光線具合が少し特別なのか。 陽がある時間の月は冬の朝方にしか見られないと思っていたのと、月の出って日没の頃からというイメージが強いためか、やっぱりどこか不思議な感じはするかな。 レンズが、せめてf=60、70mmくらい長ければもう少しよく見えるのだけど...。 ついでの期待に、数日前は太陽活動がかなり活発で低緯度でもオーロラが見えたというから、日没頃にオーロラも見えるとか。

2024-05-15

竹笋生 (ちくかんしょうず)

   今日は1日、うっすらと雲がかかって日差しが柔らかかった。 春の「花曇り」のように、この季節のこうした天気や雲には呼び名があるのだろうかと思いを巡らし、ちょこっと調べてみたところ、とあるウェブ・サイトによると... 「うす雲」なんだそう。 雲の名前は「巻層雲」で、通称的なところが「うす雲」? んー、うすくも... 期待した季節なりの情緒的な要素は見当たらず...。 七十二候では、タケノコが生え始めるという意味で「竹笋生」なのだそう。 雨と晴れを繰り返す季節ってことだろか? 例年そうだったっけ? と、今日は街なかで新しいお店を幾つか目にし、タケノコがある日ポッと土から頭を出す感じを思ったけれど... 毎年何かしら撮っているわりにタケノコの育ちそうな景色は記憶には該当なく。 そうした「立夏」も20日までで、21日から「小満」-「気温、湿度が高まり、草木が茂る」季節となり、関東甲信越では6月7日頃と言われる梅雨入りも近づいてくる。

2024-05-14

自販機

   メッセージがペイントされている自販機。 最近はその多くがメーカー・ロゴのみに塗り直されている。 色褪せや汚れがためという要素は大きいと思いつつ、北極の氷やツバルの陸地侵食などから、ウミガメとストローやマイクロ・プラスチックなどへ世の中の興味が移ったためか。 次のトレンドは何だろう。

2024-05-13

Garden with the Roses

   2輪以上とはいえ複数形にするほどの花数ではないが、咲いているのを見てのイメージは「庭」に「バラ」。 バラ園に行ってしまうと咲きすぎかもなぁ。
   今日は大雨の予報で、嵐のような風雨とか線状降水帯とか、交通機関に影響がなど説明がたくさん着いた雨降り。 今現在の天気のアプリの表示は「雨、17.6℃、94%Rh、降水 4.7mm/h、風速 2.9m/s、995hPa、体感 ちょうどいい」と出ていた。 せっせと餌を探す2羽のカラスを暫く眺めて、ガクアジサイ(ヤマアジサイ)が咲き始めたのを見て、ヒルガオを撮ろうかと少し迷って撮って、コカ・コーラの自販機の横側の、今は希少価値を思う「北極みたいに冷えてるよ」と看板を持つシロクマの絵を見ながら、午後の外出は靴のなかに少し浸水したが、まぁ「ちょうどいい」感じ。

2024-05-12

「犬」シール

   最近見かけなくなったマル犬シールと「猛犬に注意」表示が気になって、たしかその辺りで見た記憶が... という場所に行ってみたところ、とある場所のたくさんあった「犬」シールは門を直したらしく、門のアーチ状だった枠とともになくなって郵便受けに数枚を残すのみで、猛犬注意の方は一応1コ、黒い文字の部分が辛うじて文字の存在を認識できる程度に色褪せてサビサビの門扉にくっついていた。 これらのシールと表示の事情、犬を戸外で飼う家が激減しているため?
   今日はお昼近くから曇り出し、明日は雨らしい。 今日はもう少し陽の光で撮りたかったと思いつつ。 昨日のスーパーの駐車場も、もう少し色々と撮ってみたらよかった? とも思いつつ、このまえ駐車場脇の僅かなスペースに蒔いたコスモスに水が届きそうだと思いつつ。 どんよりしそうな空模様に、明日は久しぶりにボケがザラっとまったりなNokton Classic 40mmを持ち出してみようかと思う夕刻。

2024-05-11

スーパー

   日が延びた。 18:00丁度でずいぶんと明るい。 昨年に2回、今年1回立ち寄ったスーパー。 程よく暗くてクリアーで気怠い新感覚。

   この不思議な射しかたの陽光、昨日から太陽活動が活発でフレアが大量発生しているらしくその影響もあるのだろうか。 電磁波云々の話や電離層がどうのという話にはなりそうだけど光としてはどうなのだろう? 夕方なりの低めの色温度に、不思議とやや高めの色温度も混じったような感触のスーパーでの日差し、気のせいかな。

2024-05-10

狭間の日ざし

   飲み屋街の裏通り、建物の合間の細い通路を通ってオモテへ出る途中。 ここへ来る日は曇天や雨降りが多くてやや沈んだトーンに見えることが多い。 今日は快晴で、北風が冷たいものの24℃ほどで日差しは強め、そして珍しく午後の来訪。 建物の隙間に日が射し、これまでは雑草の生える気配も感じなかったが今日はちらほら。

   昨日は長野で雪が降ったのだそう。 もう立夏も過ぎて5月も半ばに向かおうという頃なのに。 地球温暖化と地球冷温化が同時にやってきている? 身近な植物を見ていると、どちらかというと地球冷温化に向かっていると思えるのだけど、日本で言うと、年ごとに変化するというヒマラヤ山脈辺りの風の通り道が気候に影響すると言うし、北極のシロクマは増加傾向だというし。 大枠の原因やローカルな事由それぞれへの視点だったりデータの見せ方だったり、「温」か「冷」か論は考えるほどに「どっちやねん?」。 ついでに --- 近年はプラスチックは環境に悪いから色々と紙に変えてゆくと言う。 思えば20年・30年前は、紙を消費すると森が無くなって環境に悪いから、紙を節約してプラスチックや焼き物など再生・再利用できる物に置き換えようと言っていた気がする。 あれまぁ。 コレ、ゴミの海洋投棄を無くすためなのか、投棄しても紙なら... 的なことなのか。 これに関係する利権云々は案外複雑に絡まっていそう。 クルマも近年EV化が加速していたが、今年に入ったあたりから急速にガソリン車(特にハイブリッド車)が持ち上げられているようだし。 一面を見ればプラ、電気、CO2削減で、違う一面を見れば木、ガソリン、CO2増加、どれも正解とも不正解とも言い難い。 EV車とガソリン車ではないけれど、(広い意味での災害対策は急務な地域は多々あると思いつつ)少しずつ、人間都合の止むを得ずの紆余曲折を経ながら落ち着くところに落ち着くのだろうか。

2024-05-09

青空

   久々の晴天、と言ってもほんの2-3日ぶりくらいの晴れ。 深めの青の青空。 低めの大きな雲が流れて陽が射したり曇ったり。

   昨夜、Facebookに知人の誕生日のお知らせが。 ここのところ気になっていたが連絡は取っていなかった。 ならば今日はと思いメッセージを送るその瞬間、ちょっと手が止まりWikipediaで検索してみると、昨年11月に亡くなられてることがわかった。 このブログを始めてみようと思ったのはその方がきっかけだった。 「1日1枚」というのはフィルムの時代からわりとよく聞く話ではあり、と言って「じゃぁ」と始めるにはちょっと高い壁に感じられる。 知人というのはJohn Issacというカメラマン/写真家で、18歳でインドから歌手を目指して渡米、ニューヨークで国連の写真関係者に声をかけられ暗室助手などを経てカメラマンに。 オードリー・ヘップバーンの晩年、その社会貢献に向ける姿の写真などが代表作で、同時に動物写真を得意とし、数々の動物写真も残している。 特にトラはよく撮られた被写体。 オリンパスの広告写真を担当されていたこともあった。 2012年だったかの訪日の際に話す機会があり、その年、ちょうど40周年だという自身の写真人生について話してくれた。
   「1日1枚」については「毎日ベストの写真を残し続けるといいよ。1年したら365枚のベストが残るから」と言われたのだけど、さて「ベスト」か? というと若干複雑。 ただ、この複雑さは毎日撮っているから感じるのだろうと思う。 写真を撮っていて、もうずっと長いことテーマ的なものが見いだせないままではあるものの、1つは毎日「あっ」と思って撮るもの、もう1つは街など「記録」として客観的に撮るもの、もう1つに何だかんだとずっと共通意識のような中に撮る「やっぱり」・「結局」のようなものがあって、それぞれ無関係ではないものの、意外とそれぞれ使う脳ミソの部位が違うなぁというもどかしさがある。 例えば「記録」的に街を撮る。 アドレナリンが出るくらい撮りまくったとして、さて「今日の1枚は?」と振り返ると「今日の1枚」向きの写真が1枚も無かったりする。 そうしたなかにもゆっくりではありつつ、撮っている対象の仕分けが進んでいる感はあって、ここからテーマにたどり着きたければ、じっくりしっかりそこを考える時間を作らなければならないと思う。

2024-05-08

今日は花

   きのう街を歩いた反動か、今日は花がやたらと気になり。 でもこれ何て花だろう? 見た目はバラ。 一重だし、葉の形状が一般的なバラとはちょっと異なり原種に近く、ノバラやノイバラの仲間だろう。 調べてみたものの「これ」というのに当たらなかった。 一番近いのは「ハマナス」。 ナス? のハズはなく、他にはコウシンバラや十六夜バラといった名称が。 花弁の先端がヒラヒラしているところを見ると、意外にも園芸種なのかも。

2024-05-07

踊り場の窓

   午後になって雨足も風も強まってきて、外の様子が気になりながら下った階段の先の窓が気になり。 古めのビルで手摺りや柵の意匠も案外おもしろい。 あくまで窓を撮りたいのだけど、絞りを開けて手前の手摺りにピントを合わせて窓は軽くボカしてしまった。 窓の先にあった街路灯と防犯カメラも気になったのだけど、一緒にボケてしまった。
   今日はギャラリーを幾つか巡ってみようと思い、天気予報は1日強い風の雨降り、ごく軽い暴風雨と言っていたがそうした雨も悪くないかと。 出掛けてみると曇り空の時間も多く、そこそこ歩いて巡ることができた。 午前中は、むかーしCONTAX RXにPlanar 1.4/50mmを付けて何度か撮りに行った原宿を、午後から開くギャラリーへの時間つぶしのように少し散歩。 そういえばキャット・ストリートって行ったことなかったなぁと思ってそちらへ。 午後は、虎ノ門の「レストランとらのもん」のカツカレーをスタートに芝まで歩いてPGI (Photo Gallery International)へ。 「川田喜久治 ロス・カプリチョス、あしたのデーモン」展を... 見学
   そこから麻布十番まで写真を撮りつつ歩いて地下鉄で新宿御苑前まで行きGallery Place Mへ。 今の展示は「牧田真一郎 (Shinichiro Makita)『軍艦三十六景 (Thirty-six Views of New Sky Building “The Gunkan Mansion”)』」。 かつて新宿にあった、空母のように見えるマンションの写真の数々。 階段の踊り場にはなかなかなインパクトの写真と、展示の案内や、写真家 瀬戸正人さんのモデル募集の要項などが
   最後に蒼弓舎に立ち寄って、新宿御苑近くで以前に撮った風景を思い返しつつ新宿駅へと向かった。 ギャラリーの方々とは特に話す機会なく、あまり新たな情報はなく、でも今日は雨空もよかったのか心地よい感触。

2024-05-06

12800

   作業をしながら、Youtubeの「2B Channel」(写真・カメラ関係のチャンネル) のコンテンツを聴いていたところ、ソニー a7S ソニー FX3(動画用のカメラ) のISO感度の「ベース感度」についてのコメントが耳に。 「ながら」聴きなので聞けた話の正確さに自信はないが、おそらく a7S IIIは ソニー FX3は 2つの基準感度を持っていて、高感度の方がISO 12,800。 低感度側に比べてシャドウがよく出るように設定されているらしい。 耳に入った「ISO 12,800」が気になって、手元にあった a7SのII型でISO 12,800にセットして撮ってみた。 もちろんこれ迄にも使ったことのある感度なのだけど、あらためて。 たぶんa7S IIのベース感度は12,800ではなく、2段階ではなく単一だろうと思いつつ、そして、まぁ確かに目立ったノイズもなく「こんなにツルっとしてたっけ?」と。
   ISO 12,800の設定のまま午後に外へ。 曇り空で日差しはないものの、シャッター速度は最高の1/8000、F値も16か11でNDフィルターが欲しい条件。 「ISO 12,800」で思い浮かんだ単語は「白昼夢」。 何だろう、どんな絵だろう白昼夢って? と思いながら、特に「まさに」的な被写体が見つかるでもなく、今日は「白昼夢」散歩。

2024-05-05

風の吹く夕

   昨夕にクルマから見た、日没前の太陽がヒマラヤ杉越しに見え隠れする風景を思い描いて行ってみたものの、今日はなんだか違う風景だった。 昨日と条件はそれほど変わらないと思うのだけど、やっぱりその日のその時にしかその風景ってないものだと思う。 「あ」と思った瞬間があるのって、せいぜい数秒、どんなに長くても十数秒程度じゃないだろか。 そこにはその風景の瞬間の貴重さがあって写真にする面白さがある。 そして、「あっ」と思わなかった風景は案外長いことそのままに見えることがある。 でも、案外そうした中に映った日常やたまたま訪れた地であっても日常的で何ら変わる事のないように見える風景こそ、あとで振り返ると「その日その時」にしかなかった、写真にすると長い時間を語りだす貴重さ・面白さを思うものだったりする。

2024-05-04

田舎道

   用水路沿いの小径。 夕方以降はちょっと怖い。

2024-05-03

Playfield

   晩夏のような強さのないオレンジ色の夕方の陽光。 今日は雲が全くなく快晴。 明後日は暦では夏。 昨日も今日も強めの日差しに冷たい風で暑いような寒いような、そして湿度が低くて穏やか。 夏のオレンジ色の力強さというか乱暴というか狂気というか残響というか遠くというか刹那というか懐古というか追想というかって、湿気がため? もしや日本人が強く反応すると言われる「ノスタルジー」って、「湿気」が長年作用してDNAに組み込まれたもの?

2024-05-02

たばこ屋のかど

   あれ? パソコンで「たばこ」と入れて変換してみたら「煙草」という漢字が出てこなかった。 どこの国だったか、一生タバコを飲むことなく過ごすための法律が出来たとか出来ないとか。 ずっと昔の通勤電車は、多少の混雑程度ならば車内はタバコの煙があちらこちらから漂っていた。 今では想像しがたいが飛行機も同様に煙ったいくらいだった。 昨今は駅前に喫煙コーナーがあれば良いほうで、ロータリーの反対側に鉄道のコンテナ車を改造した喫煙コーナーがぽつりとあったりと、すっかり人里離れた --- と言うと大げさだが、おかげで街なかを歩いていてタバコの煙を吸い込まずに済むのはありがたい。 しかし、やや照明の暗い狭めの店内にタバコの小箱がたくさん並んでいるたばこ屋の風景や、かつて見かけた街角のたばこ屋の風景にはどこか惹かれるものがある。 この写真のたばこ屋さんはそうした集積感にプラスして、近寄るとパイプ・タバコの香りがして、それもまた興味を引く素。
   パイプ・タバコも飲んだことはない。 これ迄のパイプ・タバコとの接点と言えば、学生の時に教授が嗜んでいたのみで、一度、モールに葉を買いに行くのに付いていったことがある。 タバコはどれも良い香りがしていて、2種類くらいをブレンドしていたような記憶
   さて良い香りだが吸い込む煙はどんな風なのか。 よくコーヒーの香りにつられて一休みでもと思い、そして実際に飲んでみるとあの香りほどの高揚感や安堵感には味ではなかなか出会えず白昼夢からでも覚めたかのような思いになることがある。 これが覚醒と言うなら、そのコーヒーは役割としては十分に効いたとは言えそう。 パイプはどんな感覚なのだろう。
   たばこ屋という存在はなんだか遠くて、ついにこのお店も声をかけ写真を撮るに至らず閉店してしまった。 今の処、たばこ屋さんは神田で撮らせていただいた一軒のみ。 銀座のコリドー通りだったかにあったたばこ屋さんも無くなってしまった。 ほぼ常にこうしたたばこ屋の角は霞むほどに喫煙者が囲んでいるので、写真をという機会は案外少なく短い。

2024-05-01

ブラジル料理店

   やや強めの降りっぷりの雨。 晴れの方が撮っていて手応えのようなものがあるのだけど、今日くらいの雨も面白かった。 色々と撮ったのだけど、その殆どは記録のような客観的な街の風景だったので、見ていて面白いという事もさほどなく。 さて、と思って、写真を撮っていて声をかけられたお店の写真に。 ブラジル料理店。 なのでブラジルから来た方だろうか、肌の色も目の色もやや濃い目の女性で南米っぽさのある方だった。 夕方から開くお店ばかりのこの通りで珍しく午前、と言っても11:00頃だけど開いている。 米軍基地からだろうお客さんの姿も時々見かける。 メニューはタコスや鶏の手羽先やブラジリアンB-B-Qなど。 むかーし、メキシコのティファナで食べた異様に美味しい皿盛りのブリトー、あれに近い味に遭遇できそうな気のするお店。