2024-05-09

青空

   久々の晴天、と言ってもほんの2-3日ぶりくらいの晴れ。 深めの青の青空。 低めの大きな雲が流れて陽が射したり曇ったり。

   昨夜、Facebookに知人の誕生日のお知らせが。 ここのところ気になっていたが連絡は取っていなかった。 ならば今日はと思いメッセージを送るその瞬間、ちょっと手が止まりWikipediaで検索してみると、昨年11月に亡くなられてることがわかった。 このブログを始めてみようと思ったのはその方がきっかけだった。 「1日1枚」というのはフィルムの時代からわりとよく聞く話ではあり、と言って「じゃぁ」と始めるにはちょっと高い壁に感じられる。 知人というのはJohn Issacというカメラマン/写真家で、18歳でインドから歌手を目指して渡米、ニューヨークで国連の写真関係者に声をかけられ暗室助手などを経てカメラマンに。 オードリー・ヘップバーンの晩年、その社会貢献に向ける姿の写真などが代表作で、同時に動物写真を得意とし、数々の動物写真も残している。 特にトラはよく撮られた被写体。 オリンパスの広告写真を担当されていたこともあった。 2012年だったかの訪日の際に話す機会があり、その年、ちょうど40周年だという自身の写真人生について話してくれた。
   「1日1枚」については「毎日ベストの写真を残し続けるといいよ。1年したら365枚のベストが残るから」と言われたのだけど、さて「ベスト」か? というと若干複雑。 ただ、この複雑さは毎日撮っているから感じるのだろうと思う。 写真を撮っていて、もうずっと長いことテーマ的なものが見いだせないままではあるものの、1つは毎日「あっ」と思って撮るもの、もう1つは街など「記録」として客観的に撮るもの、もう1つに何だかんだとずっと共通意識のような中に撮る「やっぱり」・「結局」のようなものがあって、それぞれ無関係ではないものの、意外とそれぞれ使う脳ミソの部位が違うなぁというもどかしさがある。 例えば「記録」的に街を撮る。 アドレナリンが出るくらい撮りまくったとして、さて「今日の1枚は?」と振り返ると「今日の1枚」向きの写真が1枚も無かったりする。 そうしたなかにもゆっくりではありつつ、撮っている対象の仕分けが進んでいる感はあって、ここからテーマにたどり着きたければ、じっくりしっかりそこを考える時間を作らなければならないと思う。