2024-03-13

風の強い晴れの日

   先日、古い写真の中なら見つけた勤め先の近所の踏切の風景が気になって、その場所を確かめに行った。 写真には、遮断器の無い踏切で「死亡事故発生事故注意」の看板があった。 踏切名は「曙町第一踏切」。 Google Mapで確認すると、第二と第三はあったが第一は無かった。 一応、その場所と思われる処にはたどり着いたが、当然のように線路を渡る渡り板もなく、約45年前と思われる、写真に写っている建物は1つも無かった。 それでもその場所でまず間違いなく、それは何より道が面影を留めていたため。 道の記憶というのは案外ながく残るものらしい。
   さて目的クリアのその後、あまりに意識のないそぞろ歩きだったので、写真セレクトに難儀し、はてタイトル? と思ったときに何も思い浮かばず。 そういえば朝から風が吹いていたっけと。 そうした今日、他に撮ったのは、路地のような小さな商店やレストランの並ぶ道の風景、通り沿いにあった真っ青なシャッター等々と特に変哲なく。
   南岸低気圧が接近しているとの事で列島全域が雨や雪や風の強いこの数日。 この名の低気圧が通るときには、大きな夕焼けやらの面白い景色を見られることがある。 もしかしたら昨年に、大きな夕刻の虹を撮った日は同じ様な気象条件だったのではないだろうか。 仕事で撮ったものだったので残念ながら手元に虹の写真は残っていないのだけど、またいつか遭遇したいもの。 と思いながら、かつて... 高校生の時に台風の通過直後に利根川の土手で撮った、空いっぱいにうねる雲を染める広い夕焼け、あれほど迫力のある夕景に以後は遭遇していないと振り返る。 その時は運良く28mmの広角を付けたカメラとRDP (FUJICHROME 100 Professional)を持っていて、土手まで自転車を飛ばして強風に吹かれながら1/15秒等の遅いシャッターを切り続けた。 ...また違った奇跡的な光景に遭う日もあるのだろう。