2024-03-01

道端のオリーブの鉢植え

   2月上旬は暖かだったが最近は寒い日が多い。 そうした中に今日だけ「17℃」予報の暖かな日。 朝に、予報はハズレなんじゃないかと思うような風の冷たさだったのが、お昼前頃にはそこそこの温かさに。 昨日は寒いながらに梅や沈丁花や馬酔木(アセビ)が香っていた。 馬酔木が咲くのは大抵は5月の始め頃で、そういえば何処だったかコブシも花が咲いていて、早い開花のものは半月から2ヶ月ほど早い。 気温や湿度や太陽の光線具合や、なんとなく例年と異なる感じがしているところ。 雲の雰囲気は例年通りながら、空はアメリカ西部の春の空気に似ている気も。

   昨夜、学生時分にアメリカでお世話になった先生の訃報が届いた。 暫く患っていたと聞いた。 2020年には新型コロナ・ウィルスに感染し、感染拡大の初期だっただけに生死の間を彷徨うほどの重症から生還。 2mほどありそうな身長の、おそらくスウェーデン系のアメリカ人。
   その罹患中に連絡をいただき、30代半ば頃に川越を訪れ年配5-6人から声をかけられた時の話をはじめ、いろいろな話をしてくれた。 川越で年配者から聞いた話とは、第二次世界大戦中のカリフォルニア北方の"Tule Lake"だったと思うが日系人収容所での体験談で、米軍の、収容者への粋な図らいの話だった。 先生は「美しい話だろう?」と結んだ。 その他、アメリカ分校の建物や教員の監理を任された時のエピソード等々。 そして「このコロナ禍は戦争だ。私は戦って絶対にこの戦いから生還する」と力強く言っていた。 印象深いのは「(コロナ禍の話題に絡め) 困難に直面した時こそ人同士の結びつきが大事なんだ」という言葉。 先生らしい誠実さを思う語調だった。