時々通る道にあったバス停。 その名も「武蔵野」。 んー、まぁ、確かに。 周囲は武蔵野らしいナラの木の多い雑木林。 民家はやや遠く、バスの運行上の都合で設置されたか、近くのリサイクル・センターや清掃センターへの通勤のためか、「生活圏」といった視点ではあまり特徴的でない周辺環境。 命名に難儀したのか名称が非常にストレート。
武蔵野特有の雑木林は人工的に作られたと聞いたことがある。 成熟した森は樫の木がたくさん生えているというのだけど、ナラの多い林をよく目にしているためか、その通説と感覚とのギャップはちょっと開いたまま。 この近所に「海道緑地」というのがある。 国有地? 武蔵野の本来の森の姿をとどめる貴重さから保護林になっていて、ここが開発されることは無いと聞いていたのだけど、10年ほど前に一部は住宅地になってしまった。 「本来の姿」とは言うものの、どうしても鳥が外来種の種を持ってきてしまう。 それも"込み"での研究対象だったのだろうがその役割は薄れてきたのだろうか。 今日のこの林は、米軍横田基地の滑走路の延長上に近いため、緩衝地帯的に雑木林が保たれている雰囲気。 もちろん立入禁止。 秋には黄緑色、黄色、茶色の混じる紅葉や枯れたあとの茶色い葉が日の光に照らされて、まばらになった葉と白っぽい木の幹や枝が青空に透けて、乾いた空気と共になんとも心地よい風景となる。 所謂「武蔵野」の林の風景に。