ミツマタ
和紙の原料となる「ミツマタとコウゾ」の「ミツマタ」。 文字通り枝が三方に伸びる。 今頃が開花期。 ずっと昔は、小さくて色味も薄くてアシナガバチの巣のように下を向いて咲くこの花はあまりキレイだと思っていなかった。 こうした小さな花を注意して見るようになったのはここ10年ほどか。 例えば道端のペンペン草。 アブラナ科のこの花は小さな花を茎の中程からてっぺんに向かってたくさん咲かせ、その1輪1輪をよく見るとなるほどあしっかりアブラナ科という風に、例えば菜の花やダイコンの花と同じような形をしている。 キュウリ草という花はどことなくワスレナグサに似ていてご薄いパステル調の紫と空色の中間のような色の花を付ける。 ワスレナグサとは別種ながらこれも良く見ると「やっぱりワスレナグサと同種だろう」と思うほど似ていたり。 すごーく寄って行くと、それまで「雑草」だとあまり注視していなかった花や葉に思いのほか様々な表情があるのに気づく。 「雑草」なんて言うと牧野富太郎先生に怒られそうだけど、小学生の頃に図書館にあった「牧野富太郎植物記」は全巻を借りて見ていたのに今さらのようにそれらに気付く。 それこそ牧野富太郎先生には呆れられそう。