遅めに咲き始めた公園脇の彼岸花もそろそろ咲き終わり。 赤花は1本以外はすべてしおれ、白が満開。 蜜を求めてかアリとハチが忙しそうにしていた。 気温27.2℃、少し蒸す。 昨日の雨の影響か、今朝は軽く霧がかかったように霞んでいた。
この公園の白花彼岸花も、1株だけだったか花弁に赤色が混じっていた。 先達て泊まった宿でその話になり、「先祖返りだろうか?」という結論になった。 その宿の庭には、白・ピンクのシュウメイギク、深い紅のダリア、コスモス、白と薄紫のホトトギス、ミズヒキソウ、その他にも名を知らない草花が咲いていて、曖昧な季節の昨今にあってあらためて季節を感じられる空間だった。
あと3日もすると「寒露」、半月ほどの後には「霜降」を迎え、紅葉の気配のないこの「秋」の出番は来るのだろうかと思い。
この公園の彼岸花を以前Carl Zeiss C-Biogon 2.8/35mmで撮ったことがある。 その時はさほど特別感はなかったが、いまに思えばその階調とキレは秀逸だったと思う。 今日のレンズは所謂「高倍率ズーム」であり、階調の具合を見てみようかと(ほぼ)白黒に変換。 そもそも単焦点レンズと比べるのはどうかとは思いつつではあるが、若干単調に感じられた。 単調というよりは「滑らかさ」と言った方が合っていそうなこの感じは良きシグマの特徴のようにも感じられ、カラーだと十分に色の情報を持っているのではないかと思う。 何より20mmという超広角域スタートの利便性と200mmまで伸びる画角の豊富な選択肢があり、画質・操作感ともに「高倍率」であることを殆ど感じない安定感と安心感が良い感じ。 ライカとの協業強化でさらに腕に磨きがかかったか。 そして重量バランスが良いのか中望遠&低速シャッターでも案外ブレずに撮れる。 使っているうちに色々と欠点も見えてくるのかもしれないが、とりあえず今の段階では、時折見られる望遠側のフリンジ・広角側の歪曲補正の中途半端さがちょっとだけ気になるかな。
