「物事には必ず始まりと終わりがある」とよく思う。 1日の中にだってたくさんの始点と終点があって、それが幾重にも重なって日常になる。 「今」である日常はその存在感が気付かれずらくて、随分と後になって経過した「時」を感じて「ありふれた」と思っていたごく普通の日常が貴重に感じられたりする。 ありふれた・普通のと言ってもその毎日に手抜かりがあるわけではなく、様々な状況はあるにせよ誰しもその時の精一杯を過ごしているのだと思う。
Kiyosato Museum of Photographic Art - つい先日、この場所に初めて足を踏み入れてちょうど30年目に訪問してきた。 そして今日は最後の展示を終えて閉館という節目の日となった。 1995年7月7日の開館から約30年。 ここで一旦のピリオド。 これまでのたくさんの展示、行けたのはその内で僅かだったけれど、展示写真との距離感がなぜか近くに感じられ、写真の世界への求心性や没頭感のなかにいつも何らか影響されて帰路についていた。 K*MoPAがなくなってしまうとこの地を訪れる機会は激減してしまいそうだけど、ちょっと見慣れたレストランや公園や牧場施設などは、風景が大きく変わる前にまた自身の足跡をたどるように訪れてみたいとは思いつつ。
