2025-07-30

Dog Days

   もう30年以上前か、漫画「MASTER KEATON」に「Dog Day」という言葉が出てくる。 真夏の暑い日をさすらしい。 話の舞台は英国。 アメリカでは聞いたことがなく、イギリスのツアーに添乗したときに現地のガイドさんにこれを言ってみたところ、「『どっぐでい』なんて聞いたことないワね。そんなのだいたい何かの教本に載ってるような言い回しなんてねぇ! ---」とと、何だか怒り口調でまるで反論。 とりあえずシッポを巻いた。 イギリスでの6日間のツアー中、1年のうち晴れるのは60日と言われる涼しいロンドンで連日30℃ほどの快晴。 ハイド・パークの朝の霧の漂う風景はほんの一瞬しか見られなかった。 日程の半ばまで来ると、赤い2階建てのロンドン・バスが、街の所々でボンネットを開けてオーバー・ヒートの修理待ち。

   Wiki Pediaによると、「ドッグ・デイズ (英語: dog days、ラテン語: diēs caniculārēs)とは、「夏のうち最も暑い時期」「真夏」「盛夏」を表す。北半球においては7月上旬から8月中旬ごろまで、南半球においては1月上旬から2月中旬ごろまでを指す。 この名前の由来は、おおいぬ座のシリウス(Dog Star)が、7月から8月にかけて日の出と共に現れ日の入りと共に沈むことが、この時期が暑くなることと関連づけられたことである。 古代ローマでは、ドッグ・デイズは7月24日から8月24日まで、もしくは 7月23日から8月23日までとされていた。多くのヨーロッパの文化(ドイツ、フランス、イタリアなど)では、今日でもこの期間をドッグ・デイズと呼んでいる。」と。
   他の記述には、「日の出の頃に太陽とともに昇るシリウスが暑さを連れてくるとされ ---」というのがあった。 この方が神話っぽく響くか。
   「MASTER KEATON」では、「暑いなぁ、こういう暑い日を何とかって言うんですよね」「あぁ、ドッグ・デイ、犬の日ってやつか」 --- だったか、暑い田舎町のクーラーのないタクシーで汗を拭き拭きの道中、ドライバーとの会話に出てくる。 こちらは「期間」ではなく「その日が」という感じで使われていた。

   いずれにしても、きょう、ドッグ・デイ。 それにしても、太陽と一緒に昇るシリウスって見えるものだろか。