片道約5kmの通勤中、何とかフロント・ガラスにしがみついて無事に到着。 時々、走り出して暫くすると、どこにいたのかカマキリがひょこっと現れてフロント・ガラスを登ってくることがある。 大きなカマキリは40km/h制限の道では飛ばされないが、60km/h制限の道に入ると1分弱で風に飛ばされてしまう。 今日のは小さかったためか居場所がよかったのか目的地まで付いてきた。 着いて暫く、ガラスの下、足元の透明な感じが気になるのかぼんやり映る自分の影が気になるのか猫背のように背中の節に角度をつけて丸くなり、ガラスの下をアタマを捻りながら覗き込んでいた。
クルマの色はナスのような紺でガラスもつられて緑と碧の混じった色に見え、鳥や昆虫にはどうもこれが水に見えるっぽい。 原っぱを走るとムクドリの集団が付いてきたり、トンボがタマゴを産みつけようと寄ってきたりと、何度か不思議な光景に遭遇したことがある。 フロント・ガラスで不思議そうにしていたカマキリは、駐車場にはその後たくさんのクルマがやってくる事もあって、前足の少し上を摘んで近くの植え込みに移動した。 摘むとき、クルッと身を捩ってカマで引っ掻こうとしてくる動作は、なんだかネコに似ていた。
午前中は少し草むしり。 それほど長い時間ではなかったがけっこう汗をかき、やっぱり夏だと夏を実感。 それでもどことなく、空気の色というか光の色というか景色に青みを強く感じるその分は、やや夏っぽさを感じずらくなっている気がする。 でも夕方になると、昨日も今日も遠くに大きな積乱雲が見え、やっぱり夏なんだなぁと思う。