そぞろ歩き
台風が接近しているためか低めの雲がぷかぷかと流れるなか、ただそぞろ歩き。 気温は32℃ほど、湿度やや高め、その感じも雲の感じもいつか見た沖縄のような空。 米軍の貨物機C-130が訓練飛行で離着陸を繰り返し、そこそこ低空で旋回していき、その翼には雲の影のため点滅するように日の光を反射したり暗くなったりして見える感じも似ていた。 沖縄の場合は貨物機ではなく戦闘機が殆どで、当時はF-15だったかFA-18だったかが2機ずつ飛び立っていた国道58号線の記憶。 そして宮古島の港の風景。 今は再整備されて施設も道路もスッキリしているようだけど、ほんの20年? 30年ほど前は古びた乗船場という感じで付近のアスファルト道路も確か白線が引かれるでもなくデコボコ、朝に次々と高校生が自転車でやってきてフェリーに乗りこんでゆく風景の、その殆どが笑顔で言葉を交わしている風な地元感にはつられて気持ちがゆったりして思えた。 9月上旬、「きょうはお祭りだからアンタも線香あげてかんね」と言われて船着場近くの木々に囲まれたこんもりした小山の上のお墓で線香をたむけ。 キャット・テイル? その周囲には赤いネコのシッポのような花がたくさん咲いていた。 なんだか忘れがたいそぞろ歩き。