2023-09-12

ポニーハイツ

   道端に気になった古いアパートが。 横田基地近くの土地柄も手伝ってか、映画「スローなブギにしてくれ」の年代と街の匂いがしたような気がして立ち寄った。 まだ住人はいるよう。 隣の駐車場に入ってきたクルマから降りてきた60歳くらいの、軍人の匂いのしないアメリカ人と思しき男性2人。 不動産関連の仕事か、保険関連かといった風。 「ここ、安く売ってるって」と日本語で話しかけられた。 「ホント?」、「うん、そう」。
   その先のタイ料理屋のテラス席に体の大きな軍人さん男性3人、肩や腕が擦れ合う音がザリガニの関節のようにギシギシ聞こえてきそうな小さなテーブルで昼飯。 角を曲がると、カボチャのツルのように細かくびっしりクルクルと黒髪の見事なパーマの黒人女性の軍人さんら6人が中華料理店に歩を向け。 基地からは2km弱ほどか、近くまではクルマで来るのだろう、PXのフード・コートばかりでは飽きてしまうだろうし、基地周辺にはそれほどレストランは多くないし、かと言ってきょう歩いた駅の近くも繁華な風景でもなく、それでも駅の近くのほうが目新しいお店があるのだろう、わりと基地から離れた処にまで足を伸ばしているんだなと。