2023-09-07

A THIRSTY WASP

   今日はだいぶ涼しく感じる。 明日は大雨だというのでその分も散歩しておこうと思いながらもさほど足を伸ばせず。 非常に微妙に日差しを感じるものの曇天で、被写体を見出すことなく通りかかった近所の蕎麦屋の店先で水を飲みに来たアシナガバチにピントを合わせ。
   "wasp"ってのは一般的にはスズメバチを指すらしく、アシナガバチは"paper wasp"と言うのだそう。 どうやら巣がペーパー・クラフトっぽいのが由来。 確かに、シャワー・ヘッドのように軒先などにぶら下がった巣は、スズメバチの土や木くずを固めた大きな玉状からするとペナペナの紙製に見えなくはない。
   一瞬、キイロスズメバチかと思うような大きなアシナガバチ。 しばらく水鉢の周囲の様子を伺いながら低く飛び回ったあとその縁に止まった。 身を乗り出して水面に顔をツッコミ、ゴクゴクゴクと飲んでいるように体が前後に揺れていた。 よっぽど喉が乾いていた風で、ひとしきり飲んだところでカメラの視線に気づいたのか、「ハッ」と顔を上げて瞬間に背後を確認して飛び去った。