3ヶ月ほど前に1kmくらい先から引っ越してきた新店舗。 この隣にはトンカツ屋? と、蕎麦屋とカレー屋が。 どれも経営者が同じらしい。 ここは和食屋とスポーツ用品店があった辺りで、その後しばらくは新たな建物の一部にテナント募集の看板が出ていた。 そしてちょうどよく系列店が集合となったよう。
旧店舗では、注文すると炭が入っているらしいグリルに着火用の燃料をザーッと入れて火を起こしてパティを焼き始める。 強火で炙るように焼かれ、ハンバーガーとしては結構いい感じ。 ただ心なしか燃料の匂いの残っている感あり。 できれば赤くメラメラ燃える炭の上で熱するように焼くのが理想なのだけど、炭を作る時間・火を維持できる時間と客の入り具合は合わないのだろう。 炎で食材を炙るのは「和風バーベキュー」という調理方法と言えそう。 さて新店舗では?
その昔、アメリカに暮らし始めて1ヶ月ほどした頃だったか、知人同士で海へ行ってバーベキューをした時の事。 「アメリカ人になるにはバーベキューできないとダメ」と若干カタコトの日本語で言われた。 その手順は、炭をストーブ(コンロ)に並べる、着火用の燃料をかける、木くずや新聞紙を添えて火を点ける。 暫くすると炎が上がり始め、ある程度燃えたところで小さな空気穴の開いたフタをする。 すると40-60分前後で炭は炎なく赤々と燃える状態となり、パティや肉や野菜を焼き始めるのはここから。 脂が落ちれば炎は上がるがそれほど高くは上がらない。 この遠赤外線でじっくり焼くような焼き方が美味しいバーベキューなのだそう。 途中でフタをすれば煙で燻されてスモーキーな味も楽しめる。 一般家庭であれば子供が海で遊んでいる間にバーベキューが進行し、遊び疲れてお腹がすいた頃にちょうど焼きあがってそれを頬張るというのが休日の一つの風景なのだろう。 時間はかかるが遊ぶ時間と味とが都合よく楽しめる。 その昔、とある在日米軍基地と国道を隔てるのがフェンスのみだった頃、道路に近い家々の軒先にある、赤や緑や黒の球体に車輪が2コ付いた脚の取り付けられた物体を眺め、あれは何だろう? とその後も長いこと不思議に思っていた。 大抵の家々にはそうしたバーベキュー・ストーブがあり、時が経ってその風景を思い出しては、なんだか生活観に余裕があるなぁと思う。 まぁ今の世となってはある意味贅沢な「七輪にサンマ」もいいなとは思うけど。