Voigtländer Nokton 40mm F1.2 Asph.、いつの間にかVer. II。 いつ発表されたっけ? と思いながらお借りして試写。 (写っているのはCarl Zeiss T* Distagon 1.4/35mm ZM) きょう行った展示会「cp+ 2025」での「!」の1つ。 単に印象なのだけどNokton 40mm F1.2って、コントラスト低め・色浅めのレンズだと思っていた。 ところが撮ってみたらコントラストも色乗りも立体感も程よく強めで画はスッキリ。 場の雰囲気もごく自然。 硝材を変更した? 興味はあったがどこか躊躇させる要素を感じていたところからの思いがけずの好印象。
思いがけずと言えば、同じくコシナのCarl ZeissのZMレンズ。 Carl Zeiss T* Biogon 2.8/21mm、Carl Zeiss T* Biogon 2.8/28mmをソニー a7SIIにての撮影で周辺の色被りがほぼ無かった。 以前は、a7S (I)で撮ったときには周辺にシアンの色被りが多く出ていたと思ったのだけど。 この2本、なんだか妙に素直。 これらにスペックの近似した近年のレンズは、ミラーレス・カメラでの周辺色被りを気にしてか、また高性能化のしすぎなのか、撮った画像は大抵がノペッと似通って見えるのに対してやや特徴的なところも魅力。 戸外の強い光の下では周辺の色被りが出るのか? 等々は気になりつつも、これならa7SIIでの普段使いに良いかもと感じた。 メーカーの方が言うには、a7Sシリーズだけでなくa7Rなどでも色被りの問題は無いとのこと。 他、Carl Zeiss T* C-Biogon 2.8/35mm、Carl Zeiss T* Planar 2/50mmも試写。 C-Biogon 35mmは、以前は色味が浅かった印象だったのがこれも逆にそこそこ濃く見え、エッジの繊細さとシャドーの渋みは旧い印象通り程よく、これも使いやすそうに感じた。 Planar 2/50mmは、まぁ期待通り。 CONTAXのCarl Zeiss T* Planar 1.4/50mmが好きなのだけど、コシナの「2/50」は、色味にコシナっぽいクセがあるもののシャドーがスッキリして見えてこれはこれで好感。 この50mmを試写したらじわじわ気になり出したのがNokton 40mm/1.2 VM。 40mmは街の風景を切り取るのに程よく感じることが多く50mmだと長すぎると感じ、実は47mmが程よいと思うのだけど、なぜかそれに近い50mmではなく40mmの方が性に合う。 「II」の色味も性に合いそう。
ほか、面白かったのはソニーのブースでのグローバル・シャッターのデモだろうか1/20000秒のシャッター速度でのストロボ撮影。 1/50000秒までイケると言っていただろうか、従来のストロボの概念をポンと越えてきた感じ。 YASHICAでは「digiFilmカメラ Y35」の新型を思案中だとか。 Y35は発表から8年も経っているのだと聞いて驚いた。 FLトクヤマは、漆喰を使い長期保存に向く顔料インク・プリンタ用の用紙「フレスコ・ジクレー」販売の近況。 出版社等々のブースでは、ふげん社の雑誌「写真」Vol.7(2025年4月発売予定)の事や、PCT(Photo&Culture, Tokyo)では北島敬三の「NEW YORK」の話(カラーを混じえた新装版で、限定? でオリジナル・プリント付きだとか)。 Place Mでは瀬戸正人先生より写真集制作の話など。