通り沿いの
1960年代・'70年代に街の処々にあった風な小料理屋や呑み屋の並ぶ建物。 この通りには、かつては自動車会社の大きな工場の正門が面していて、恐らくは「三交代」とかで稼働していた工場からは、仕事を終え、ひと休みや小腹を満たしたりと立ち寄る人達で賑わっていたのだろう。 今は横長のこうした形態の建物は現存3棟で、そこに営業する飲食店の数は非常に少い。 できれば工場が閉鎖された2001年以前の様子を撮ってみたかったと思いつつ、そもそもその後にしか足を運んだことがなく、閉鎖直後はまだ営業していたお店も多かったためその風景を撮りたいと思って見てはいたが、結局それが今日になってしまった。 夏の、もっと陽が傾いた頃のオレンジに照らされたこれらの建物はどことなく油絵を思わせる濃厚さ。 きょう撮ったのは15時頃で、色味としてはちょっとサッパリしているなぁと思いながらも「ついに撮れた」感で撮り進んだ。 次の機会があれば今度は線の細いSummicron-M 28mm F2で、時間を見計らってもっとじっくり、もう少し正面っぽく撮ってみようかと。