2025-02-06

建物の狭間

   よく歩く裏路地。 そこにある古いアパートから、最近どうも生活の気配が感じられないと気づく。 たぶんもう昨年のうちに同じような状態だったのかも。 2階の奥の方を見てみたら全ての窓の雨戸が閉められていた。 ここも取り壊しの秒読みに入ったか? 歩きでしか入って来れないような細い路地に古いアパートが佇むこの場所は、時間が停まっているのかと錯覚するような不思議な風景。 雨戸の閉まった窓は呑み屋が何軒か入ったバラックのような建物に面している。 アパートは無くなったら呑み屋が拡張されるのか、いっそ呑み屋ごと建て替えられるのか? 隣の敷地に作られると言う呑み屋モールの一部に取り込まれてしまうのか。 アパートとバラックの狭間に町の謎があるような。