見慣れてた角
半年ほど前にはこの角には、たばこ屋とレストランがあった。 今日は新たに建つ建物の形が地面にナイロン・テープで描かれていた。 おそらく軽量鉄骨に大理石風のパネルやアルミ・パネル張りの建物が建つのだろう。 貸しオフィスのようだけどまだテナント募集の状態じゃないだろうか。 どことなく、形の決まった建物に型物の商売が充て込まれて整然とした通りの風景になって行く、機械的に街が出来上がってゆくような感覚。 意識のない建造物が建って行くというか。 新しい風景にはそれなりに楽しみを感じつつ、地域なりの匂いのする店舗や事務所が出来るのを期待しつつ、息ながく土地に馴染んで味の出てくるような今後を望みつつ。