地域の商店街の親睦旅行へ。 その往路、以前から気になっていた東京湾フェリーで金谷港から久里浜港へ。 所要時間は約40分で、それほど大きな船には見えないもののバスごと乗船。 その後は客室やデッキで皆さん思い思いに。 よく晴れて、館山や伊豆の城ケ崎、富士山、スカイ・ツリーなどが見渡せた。 途中で反対方向へ向かう同じく東京湾フェリーとすれ違い、その風景から、最後に乗った船、ニュー・ヨークのスタテン・アイランド行きのフェリーの感触に思いを馳せる。
到着地の久里浜は30年ほど前の夏に、CONTAX RXとCONTAX Carl Zeiss T* Planar 1.4/50mm、これに確かKodak Ektachrome 100 Professional Plusを詰めて、JR横須賀線の終点の街へ行ってみようと出かたことがある。 駅から少し歩いて着いた海辺では、護岸に腰掛ける水着の女性の後ろ姿や、近くの工場脇の、海にせり出した積み込みタラップから次々と海へ向けてジャンプして遊ぶ小学生たちなどを撮った。 色の鮮やかさを売りにしたフィルムの効果もありこれらの風景はけっこう印象深く、しかし案外と遠い地なのでその後に足を運んだのは1回だったか2回だったか。 いずれもその日に見た、絵に描いたような夏の風景には出会えず。 きょう見たところその工場はホーム・センターになり、周囲の街の雰囲気も変わっていて、単に「夏ではない」からなのか、子供や若い世代が気持ちを開放して時を過ごせるような、「遊び場」「冒険感」的な空気は見いだせなかった。 でもまたいつか行ってみたい場所。