開発途上の駅前ロータリー。 人通りはほぼ無く、何処からともなく通り過ぎる自転車と人、犬の散歩の人をたまに見かける程度。 その奥に都民住宅、その手前にあるのが唯一明るい「SAVANNAH」。 左手にある道路に向かって「サ」の文字と温泉マークの大き目の看板。 どうやらサウナ。 人が出入りしているのは見たことがない。
「サバンナ」って、辞書には「熱帯地域の大草原」とあり、WikiPediaには「ジョージア州」「ミズーリ州」「テネシー州」「ニューヨーク州」とアメリカの地名が出てくる。 トップがジョージア州というのが少し意外で、他の検索結果には港湾都市として紹介されている。 意外だった理由はたまたまそこを流れるサバンナ・リバーに立ち寄った事があったため。 ジョージア州とサウス・カロライナ州の州境で、国道20号線でこれを越える橋の長さは1.5kmほどだったか。 少し下流には水運で活用されていた名残が川岸や古びた橋に見られた。 午前3時頃だったかにはそのあたりから貨物列車の操車場があるのか機関車の警笛が何度も聞こえた。 この辺りの鉄道は北はニューヨーク、南はマイアミまで繋がっている。 ニューヨークからは大陸の北の方全般、そこからは南部・西部にも。 何を運んでいたかは聞かなかったけれど、唯一知っているエピソードは、禁酒時代に闇酒を輸送していたとうもの。 月明りのもとこっそり行われることから、その焼酎のような薄い褐色のお酒には「ムーン・シャイン」という名がある。