2024-11-25

韮菜万頭

   「にらまんじゅう」かな。 中華料理だと思うのだけど、料理人はたぶんフィリピン系の方。 10年ほど前に行った時には料理人とホールは日本人の若めの男性合わせて3人ほど。 それぞれ微妙に味が違うところにこの土地の味を思う。 この韮菜万頭の料理はどれも大盛で、食べきれずに「持ち帰りバッグ」をお願いしたら自然な流れで持ってきてくれるあたりも、米軍基地の目と鼻の先のこの土地の特色を思った。 最近では聞かなくなったが、かつてのアメリカでは食べきれなかったものを持ち帰るのはよくある話。 お店は「ダギー・バッグ」と呼ばれる小箱を持ち帰り用として用意しているし、お客は少し小声でそれをリクエストして持ち帰る。 「ダギー」は犬のことで、自分たちが持ち帰るのではなく、留守番している犬のために持ち帰りたいという名目のもと成立するやり取り。 持ち帰るのは権利だ何だという風ではなくて、そこに恥ずかしさを伴う動作であることに「古き良きアメリカ」の風景と好意を思う。