2024-11-11

'cron 28mmの冬陽

   雲の多い、一応晴れ。 朝は雨が上がったばかりという風の曇り。空気が澄んだのか、水蒸気は多めのようにも感じるが日差しはわりと冬らしく、弱さと鋭さの同居する角度の低い斜光。
   ほんの散歩で目に入る建物の陰影を見ていて、写真家 長野重一が「遠い視線」で追った「群像」を思い起こす。 今の時代と何が違うのだろう? それら白黒写真に感じるのは、人がもっとまとまって、同じような方向を向いて、有機的な殺伐感と無機的な呼吸と動きというあたりか。 いま「遠い視線」をなぞるとするとどんな絵になるだろう。