先月は記録史上最多の真夏日を記録したりと状況的には夏っぽかったのだけど、なんか風が違う、なんか日射しが違うという感あり。 思えば例年はまだ梅雨のさなか、気温やや低く雨がしとしと降っているような時期であり本来はいわゆる夏の風景らしさは顔を出さない頃なので、無理やり数字だけ夏の条件を当てはめたような気候のちぐはぐさが出ているのかも。
そうした気候のなか、昨日はアブラゼミの鳴き声を聞いた。 今日・明日くらいは「夏至」も末候の「半夏生」(はんげしょうず)となり、この先は「小暑」「大暑」と夏真っ盛りといった季節を迎えてゆく。 「半夏」は、テンナンショウやミズバショウの仲間なのか、花の下方がすぼまったような筒状のような細長い袋状となり、ヤマハンゲ(カラスビシャク)の説明には「ヘビが頭をもたげるような」とあまり見ない花の形をしている。 七十二候に名がある割に見たことは無く、この手の花では唯一テンナンショウは山で見かけたことがある程度で身近な感じはない。 似た名前で半夏生(ハンゲショウ)という花はあり、こちらは先月下旬頃から町の垣根などで見かけるようになった。 花はミズバショウを柔くした雰囲気で地面ではなく30cmほどの高さになる草。 花に見える部分の葉が半分ほど白くなるので半化粧を名の由来とする説がある。 ...同じような事を前にも書いたかも。
今日は夕方から関東甲信越各地では雷を伴う豪雨。 雷雨の襲来や日中の強い日射しはここ数年の傾向を踏襲するようにやや早めの訪れのように思いつつ、そうした陽光や風の感じは少し夏っぽく思えた。