何処かへ
きのう撮らせていただいたホテルのラウンジ、その外観を撮ろうと、陽の当たっていそうな午前中の時間を選んで足を運んだ。 のだけど、既に陰になっていた。 多少は撮ったものの、あと28日で営業終了なのでそれまでに再挑戦しよう。 このホテル前からの発で成田空港と羽田空港行きのリムジン・バスが運行されている。 かつてG.H.Q.の司令本部があったという歴史の他に、なのか、むしろその流れでなのか、海外へ繋がる空港へのバス停があるというのも、ここに「どこか特別」な場所だという空気を感じる要素に思える。 空港へは電車でも行けるしその道のりも好きなのだけど、バスでの道のりの旅情はまた特別な感じがする。 渋滞気味の首都高から見る赤坂見附あたりの釣り堀「弁慶橋ボート場」の風景だったり、四街道あたりの先のひたすら街路灯が後ろに過ぎてゆく風景だったり、それにディーゼル・エンジンの微かな振動と音とが急速に日常から離れてゆくのを思わせる。 なぜか電車よりもバスの方が「あと戻り」できないような気がする。 バスを待っている人たち、バスに乗っている人たち、どこに何をしに?