弱い北風と街並みと
気温14℃、北風。 それでも思ったほど寒くはなかった雲の多い午後。 「いつも目にしていた街の風景」を意識しているのだけど、どうしても絵的に面白そうな場所へ足が向いてしまう。 記録として撮るならごく客観的な絵になるのだろう。 そうしたものでも写真として何か特徴的な光線なり人の波の描く模様なりを入れたくなってしまう。 折角とるのだから自分の好みの光の具合に --- 等々の欲が出てくる。 と言って思うようにコントロールできるような技もないのだけど、それでもただ撮るよりは面白さを見いだせるだろう、と。 実は客観的に撮った写真も数多く、ごく資料的な性質のものはブログやSNSに見る直感的なものとは毛色が異なって、対照的に絵柄の特徴をなるべく外して定点観察のように時間経過を追う作業と言った感じ。 それでもまた違った次元の直感が必要で、先日も、ふとした路地の脇の駐車場が何かを訴えかけてきているように思えて気になったのだけど、数日の後にそこで集合住宅の建設が始まった。 街が姿を変える直前には、ごく微弱ながら訴えかけてくる何かがある。 かと思えば、ここはすぐにでも変化がありそうだと意気込んで撮ってみたが、何年経ってもいつまで経ってもほぼ何も変わらない場合もちらほら。 街の観察としてはそうした予測と念波の察知と時間軸との掛け合い・駆け引きが面白さかな。