2025-09-30

アサギマダラ

   たくさん飛んでいた。 名前は聞いたことがあったがまさか目の前にアゲハやヒョウモンチョウのように当たり前のように飛んでいるのがそれだとは意外だった。 たまたま通りがかった人が教えてくれた。 何千kmも渡ってくるのだそう。 どうやら台湾から九州などを経由して数代をかけて北上、そして秋には一代で一気に南下するらしい。 いくら風に乗ったからと言っても、チョウの飛行速度は速くはないだろうに、鳥の渡りとはワケが違うように思えるけれど、中には力尽きて海に落下してしまう個体もあるだろうし、鳥に食べられてしまう個体もあるだろうし、なぜそこまでして北上してくるのだろう。 それとも「そこまでして」と言う程の感覚ではないのだろうか。 チョウの模様としては濃い目のエメラルド・グリーンの線が入ったアオスジアゲハがいちばん綺麗だと思う。 アサギマダラの羽根にも緑掛った青い部分があり、その色のは薄く、その繊細な感じはまた違ったキレイさだった。 標高はたぶん800mほどの場所。 夕方になってどんどん風が冷たくなって上着を羽織らないとちょっと大変。 夏の暑さが一気に過ぎ去ったような夕方だったが、アサギマダラ、いつ南下するのだろう。