2025-09-11

蒸し暑く

   気温は31℃強と、これまでに比べたら低め。 なのだけどここ数日は蒸し暑く、むしろ36℃、37℃と言われていた頃よりも暑く感じる。 ちょっと歩くと汗がじとーっと。 これはよく思い出すのだけど、アメリカで初めてアムトラック(大陸横断鉄道)に乗ったときの隣の席に着いた中国人男性の、「僕の家は中国の南の方にあって非常に蒸すんだ。気温も高い。夏は上半身裸で家の中にじっとして、こうして目をつぶって座っているだけでジわぁーっと汗が流れ出すくらい暑いんだ」という話。 その時の男性の表情やその時に想像したその場面は、ずいぶんと年月が経ったがいまだに印象深い。 ビジネス・マンだと自己紹介したその男性とは8時間ほどを過ごしたか。 話をしたのはトータルで1時間に満たない程度だったが、先に目的地の駅に降り立った男性は濃いスモーク・ガラス越しでよく見えない車内のこちらの姿を見つけ、こちらも降車した人々と迎えにきていた人々の中に姿を見つけ、互いに数分前まで隣の席同士だったことを懐かしむように、もう会う事はないだろう別れと、この先の互いの人生への敬意とエールと、夕方4時頃の夕陽に照らされた風景だった。

   今日は意外な情報が3つあった。 1つは地球の軸が最近ズレているというYoutubeの複数のコンテンツ。 1つは近年の酷暑の原因だった黒潮の流れが元に戻りつつあると言うやはり複数のYoutubeのコンテンツ。 1つはシグマから高倍率ズーム 20-200mmが発表されたという話。
   地軸のズレは何となく体感的に感じていて、これには隣国による核実験の衝撃が原因だという説を聞いたことがある。 今日観たものはダムを始め地球上の水の移動で重心が変化して自転にブレが発生したのが原因というもの。 要因については様々な説はあるだろうけれど、いずれにしても「太陽の位置が変わった」と異口同音に耳にするので地軸の傾きの変化はあるのだろう。
   酷暑の話は、地球温暖化でもなくヒート・アイランドとも違う「黒潮の蛇行」という、ここ20年ほどの定説からするとあまり耳馴染みのないもの。 アメリカのトランプ大統領が第一次政権時に「地球温暖化説はホラだ!」と会見で発したのを思い出した。 この関東・中部に多く見られる酷暑をはじめ九州・四国・北海道の大雨などの原因はたぶん一意的なものに終着しないとは思うのだけど、黒潮にせよチベットを越える偏西風の通り道の変化にせよ、それらがなぜ流れを変えるのかに触れている説はまだ出会っていない。
   さてシグマの20-200mm。 今年2月のcp+2025でシグマからAPS-C用の16-300mmが発表され注目を集めていたが、これをソニー a7Rシリーズで約2,620万画素のAPS-Cモードで使ってみようか等々を思っていたところの発表だった。 しかも20-60mmの慣れ親しんだズーム・レンズを手放した直後での20mmスタートなので興味津々。 16-300mmも20-200mmもかなりの高倍率であることもあり解像度やフリンジ等々の解像感を損なう収差もあるだろうし、20-200mmには手振れ補正機能がなく使用に当たってはちょっと神経を使いそうではあるけれど、シグマだし35mm判フル・サイズ用だし20mmスタートだし200mmまでカバーしているし、最も鏡筒が格納される20mm時は当初に想像したサイズよりもコンパクトだし、これは使い出があるのではないだろうか。