2025-05-24

   枇杷の実が生り始めた。 「枇杷の実」でネット検索をすると「仲夏」という言葉が出てきた。 7月頃を指すとか、6・7月頃の事といった感じ。 7月だと枇杷はおそらく黄色く色づいて食べ頃の時期ではないかと思う。 小さい頃に7月の「盆棚」によく枇杷の実がお供えされていた。 大きな枇杷の実は、中国から伝わったものを品種改良したものらしい。 日本にも古来の種があるようだが、時々見かける小さな実をころころ付けるのがそれだろうか。 もしかしたらきょう撮ったのは、大きな実を付けるのを見たことがないので日本古来の種なのかも。
   梅雨を前にした湿気たどんよりな曇天の木陰、小満を迎えて葉が茂り始めた新緑でもなく濃すぎない今頃の緑色のこの場面って、Carl Zeissレンズの特色が見て取れる条件かも。 欧州のメーカーであるCarl Zeiss。 ヤシカが協業して世に出たCONTAXブランドのかつてのCarl Zeissのカタログでも、曇天のなか見事に発色し、曇天ならではのスローな空気を写し取る作例が記憶にある。 中でもたしかあれはDistagon 1.4/35mmで撮られたもの。 軽く靄のかかるなかに寄り気味で赤いクルマの写真だったか。 全体的には落ち着いた、しかし主題も背景も沈まずしっかり存在感というか実体感を感じられる訴求力をもつものだった。 残念ながらCONTAXのDistagon 1/4/35は使ったことは無いのだけど、いま使っているDistagon 1.4/35mm ZMでは発色はやや異なる感じがする。 シックな雰囲気はたぶん概ね似ていて、ZMの方はトーン・カーブで言うハイライトのカーブが少し急角度な感じだったり、その辺りのシアンに傾き更に明度が上がると色味が抜けてゆく雰囲気だったりがちょっと使いづらさを思うところ。 CONTAX Carl Zeiss T* Distagon 1.4/35mm MMって銘玉なんだろうな。 Touit 32mmを使っていたという人も、とある川を撮った水の緑青色がなんとも言えず良いと話していた。 Carl Zeiss(ZEISS)の緑色って表現される色の幅が広い(特に多階調な)ような気がする。