2023-03-23

SL2-S

   今日は雨降りのため、室内にて。 昨夜、2013年に何を撮っているのかが気になって、過去の記事を見てみたところ、Leica M8が写っていた。 レンズはVoigtlanderのColor-Skopar 35mm F2.5 P II。 「ふぅ~ん」と思い浮かんだのが「SL2-S撮ろう」と、安易と言えば安易だけど、同日つながりで記録的に撮っておくものもアリかなと思い。 準広角で寄ったのでやや歪んだけど。

   先日、Leica SL2-Sにちょっと「ん?」なことが。 ヨドバシカメラのカメラやレンズの紹介サイト「Photo Yodobashi」の、Panasonic S5 IIでの撮影画像が妙にSL2-Sと似通っていて微妙にショックがあった。 コントラスト高めでどこかLeicaっぽさの薄さを思っていたのだけど、「あれ? 中身S5 II?」と。 しかも発色はS5 IIのほうが黄色味を上手く出しているようにも見える...。 しばし微妙な心持ちではあったのだけど、Mマウントのレンズ、特に古いレンズを使ったときにはそれらの特性を引出してくれるのは、LeicaチューンのSL2-Sだろうと思い直した。 他のレンズを使っても独自の描写をするはずと。
   もうひとつ、思い直したというか思い出したのは、少し前まではLeica M8とSony a7Sの2台を使っていて、「M8は趣味性の高さ」、「使い勝手としてはa7S」という雰囲気になりがちで、あるときはSonyを中心に機材を組んでゆこうと思ったこともあった。 のだけど、予期せずLeica M8が故障してSL2-Sがやってきて、一気にミラーレス一眼であるSL2-Sの優位性が上がった。 使い勝手のみならず色味には安心して撮れる安定感があって「これでいいナ」と、何故か同時に思ったのは、それまで「色味がどうも..」、「ダイヤルの配置がどうも..」、「レンズの作りとライン・アップが寂しい..」云々とタラタラだったのに --- 他にも同様にSony a7シリーズを使いSL2を購入された方があり、やはり仰っしゃられていた感想は... 「Sonyわるくないナ」だった。 Leica SLシリーズには、「あれでもない、これでもなかった」という迷いの「レンズ沼」・「ボディ沼」をいちど飛び越えるだけの「結論感」があり、その基準観からの視点であらためて他機を見たときの、「ここには沼がない」感だった。
   「35mmフルサイズのカメラであれば、出てくる画は大差ない」と言われるようになって数年といったところか、確かにCCDセンサーの頃とはボディ毎の個性の差は小さいように思うのだけど、「チューン」の差なのか「あぁ、これこれ」と安心感を思う画が時折でてくる。 そしてSL2-Sを使うようになってから、さすがに古めかしさの漂うSony a7Sだけど、不思議と「この画、案外わるくないな」と思う機会が増えた。 2つの「S」のコンビはけっこう良いかも。