開店の少し前、打ち水をしていた蕎麦屋の店先で気になった角松を撮らせていただいた。 大晦日、蕎麦屋は書き入れ時といった感じだろうか。 今度ここに来るときは店内BGMのリクエストをしようと考えていて、Thelonious Monkのアルバムを幾つか物色中。
撮って暫くして気が付いたのだけど、画面左下あたりに光の丸ボケのような玉が幾つか。 蕎麦屋でオーブでもないだろうし、たぶん射し込んだ陽に照らされたレンズ・フィルターについたホコリが原因。 絞り込んでいるためか形が微妙にカクカクした絞り羽根が描いたような円。 このレンズ、画面のかなり隅っこでけっこう周辺光量落ちがあるので普段はF11に絞り込んでいる。 F16辺りだと解像感が下がってしまうので最小でもF14くらい。 ISO 800を常用感度としているのでシャッター速度の低下はあまりなく、時々1/30とか1/20になるけれど極端にブレることもなくまぁまぁ不具合なく使えている。 このレンズの購入前には、特に望遠ではブレ易かったりして疲労感が伴い、何だかんだと単焦点レンズの出番が多くなると思っていたのだけど連日のようにこの高倍率ズームを持ち出している。 単焦点レンズに比べれば、他の高性能ズームに比べれば、解像感はやや低いし四隅の光量落ちは気になるものの普段使いで特段問題もなく、むしろよく写ると感じる。 高倍率ズームは人間をダメにするレンズと言われる事もある通りに「これでいいンだろうか?」と不安になるくらい便利。 少し前までは単焦点を多用していて、あのレンズが良さそう、このレンズがいい感じだと、日々その焦点距離で撮れるものを探す目になっていて、被写体への距離は、ある程度思い描いた絵に合致する場所へ自動的に歩が進んだ。 今日は28mmで行こう、今日は40mmでと、その日の画角をイメージして街を歩いていた。 各画角によって被写体との距離感があり、そこから感じる建物や人や街路樹との距離感が客観的な感覚となって自分の存在をその風景の中に溶け込ませる。 絵画に描き込まれた自分の姿を見出すような、箱庭のなかで過ごす自分を眺めているような、それが今日は28mm、今日は35mmでと単焦点レンズを持ち歩く楽しさではないかと思う。 高倍率ズームではそうした感覚は溶け落ちてしまうように利便さに依存してしまうけれど、それでも単焦点でついた諸々の写真的なクセは生きていて、きっと被写体との距離感やら望遠域の画面の圧縮感やら広角のあおり感やらを選択しながらズームを効率的に活かしていると自分に言い聞かせつつ、活かす努力もしつつこの利便性をもう少し「こちら側」へ引き寄せたいと思うこの頃。
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