2013-03-29

みちばたに


   午前中、短い時間だったが緊張度の高いひと仕事を終えて駅への道を歩いていた。
   何度か歩いている道なのだが、まるで初めて歩をとるように周りの風景が記憶と合わない。
   「あれ?」と我に返りかけた時、道ばたのピンク色の花が一瞬視界にあった。
   そのまま数歩進みながら、「ベニバナトキワマンサクかぁ...」と花の名前を思い出すと共に、急速に緊張がほどけた。
   「はっ」として、数歩戻って写真に収めた。