2013-03-15

どこか長い1日


   知人の訃報を聞いたのは朝のこと。 昨夜2:45の事だったという。
   とはいえ日常の諸々は、時間の経過とともに進めなければならない。 昼過ぎには赤坂へ足を向けてひと仕事、終わって外はすっかり暗くなっていた。 「なんだか長い1日のような気がする」と、長い階段を歩きながら思う。 ふと視線に気づき振り返ると何かいる。 ...そのカエルに、「まぁ人それぞれにな」と言われた気がして、また歩を進める。
   恵比寿へ移動し、葬儀の追加の連絡が出来ればと都写美に立ち寄るも、時間が遅いためもあったろう受付でシャットアウト。 「直接ではあそこは...」と間に入ってくれた方と次に連絡が取れるのは土日を跨ぐ3日後。 果報を待つのが唯一の方法かと来た道を戻る。
   井の頭線に乗る前に、東急東横線のホームへ足を運ぶ。 東急渋谷駅は明日から地下化、今日が地上にホームがある最後の日で、それはそれは沢山の乗客が携帯電話やカメラで駅舎の隅々までを撮影していた。 駅員さんも事故防止のために総出で体を張って人の山の整理だ。
   ただ全てが淡々と、前に進んでいるように映った、そんな1日だった。