2024-12-06

通り道で

   どこか外国だったら絵になるのかも。 かなり昔に、ワゴン車2台で出かけて1台がガス欠になった。 同じ車種と思いきや、型番が違っていてタンクの容量が違っていた。 夜の田舎道でどうにもし難い状況だったが、総勢30人弱のうち5-6人で、とにかくガソリンを手に入れようともう1台でガソリン・スタンドを探しに出た。 15分ほど走ったら小さな無人のガソリン・スタンドがあり、運よくか、オイル缶を流用したゴミ箱には1ガロンのオレンジ・ジュースの容器と2Lのミネラル・ウォーターのペット・ボトルがあった。 オレンジ・ジュースの容器を何度かガソリンで軽くすすいだあと満杯にし、もう1台が停まっている処へ戻って水のペットボトルを半分で切ってロート代わりにして給油した。 エンジンがかかり、しばらく走るとマフラーからは白煙が派手に出てきたが、状況的に走ってとにかく目的地を目指し続けるという選択肢しかないように思われた。 勢いよく出る白煙をもう1台に乗る面々は凝視するなか、見なかったことにして先を急いだ。 DODGE RAM 250と150と夜のオレゴンの森の中の記憶。