最近に観たYoutubeコンテンツ --- 写真家 渡部さとる氏によるインタビューもののなかで、ゲストが持っていたCONTAX G Planar F2 45mm。 「よく写るよ」と。 1994年発売というから、もうすぐ30年が経つ。
当時の価格は37,000円だそうで、いま手元にあるのは中古で46,000円ほどだった。 購入したのは2014年で発売から20年目。 状態の良い個体で周辺までわりときれいに像を結び色の偏りもなく、デジタル・カメラでもクセなく写る。 昨今の高価なレンズはそれなりの性能だろうと思うが、フィルム時代のこうした価格帯のレンズでも実用上は十分。 20年・30年という時を経ているので材料費の上昇などを加味すると、今時ならこのPlanarの市場価格は60,000-70,000円ほどと言ったところだろうか。
わりと45mmという画角も使いやすく、ZEISS T* Sonnar F2 45mm ZMとか、47mmとかがあっても良いような。 Batisでは大きいし、LoxiaはAFでも良かったような気もするし、両者とも発色にクセがあるし、ZEISS T* Distagon 1.4/35 ZMのように「普通によく写ってくれる」Sonnar 2/45 ZMか 2/47 ZM。 「47mm」というのは、Leica M8にf=35mmのレンズを付けると47mmほどになり、これが非常に心地よい撮影距離を提供してくれたことから。 50mmでは少し長く、45mmでは少し短く。 そうした今となっては、その昔に55mmを常用していた感覚を思い出せず。
「オールド・レンズ」が人気だった時期もおそらくピークを越え、そろそろ単焦点に疲れたユーザー達はコンパクトなズーム・レンズに重宝する頃なのでは? と思うこの頃。 いま興味あるのは、Lumix S 14-28mm F4-5.6 MACRO。 Panasonicの安価なズーム・レンズは案外よく出来ているように思う。 もちろんカメラで諸収差の補正を行っていて、色の「深み」云々と言い出すと物足りない時もあるのだけど、それでも描写がほんの少しSummicron-Mっぽかったり、心地よい解像感だったり、広角の歪曲もごく自然な見た目だったりと、使い勝手も描写も「直観的」とか「ストレート」な感がして丁度良い。
とあれこれ思いを馳せながら、明日もa7SIIに何か単焦点レンズを付けて歩いていそう。