「肌寒い」なんて、ずいぶんと久しぶりの感覚だった。 朝は曇り、その後にわりと大雨、お昼ごろ曇り、その後またわりと大雨、夕方以降は曇り。 最初の雨の頃はちょっと生ぬるい風、その次のときは冷たい北風だった。 夕暮れ頃には、遠い山並みの稜線沿いの僅かな幅だけがオレンジ色に。 晩秋から初冬にかけて見かける夕方。
Vario-Tessar 2日目。 特にカメラの背面液晶で見る画像は、やや解像感とコントラストの低い雰囲気なのだけど、実際の画像データはそれほどでもなく。 昨日は気になった周辺のシアン転びも、カメラの「周辺補正」をOFFにしたためなのか今日は気にならず。 でも2日目にして早くもTAMRONっぽさを感じる。 これ、TAMRON製なのだろうか? 軽く黄色・赤味を帯びる感じや、解像感が掴めない感じや、黒が墨汁のような感じ等々、前に使っていたVario-Sonnar 28-70mmにどこか似ている気がする。 あの28-70はTAMRON製なのだそう。 妙なクセのあるレンズで、よく覚えているのは 2014年のシカゴ旅で、撮っている時には「決まった」手応えがほぼなく、なら「手応えの無いのを特徴として活かした手応え」を得てみようなど、妙な事ばかり考えながら絵を決めていた記憶がある。 それもカメラがAPS-C機で、28mmまで広く撮りたいのに最小でも焦点距離は44mm。 1枚撮るのに何度も息を止め、95%くらいだろうファインダー視野のやや外側を意識して、画面の四隅を凝視しながらギリギリ44mmで撮れる範囲を撮る。 一度では撮れず何度か撮る。 1カット撮り終わると暫く軽く動悸がし、目玉が痛い。
このVario-Teaar 28-70mmの気になるのは、立体感があまりないところと、ピントの山が非常に掴みにくいところだった。 とは言えすごく小さくて、その携行性は便利この上なかった。 今回のVario-Tessar 24-70mmはその流れでの購入。 Tessarは、その昔は廉価レンズをイメージさせるレンズ構成だったそう。 たしかに立体感やボケなど、Sonnarからすると全体的に「簡易」な感じがしないでもない。 ホントはSony AマウントのVario-Sonnar 24-70mmが良いとは思うのだけど、Eマウントへのアダプタ込みだと1kgを越えるのでナシ、Sonnarの気分のときにはVario-Sonnar 28-85mmを持ち出す。 そうだった、28-85と同じくCONTAXのNマウントの24-85mmも検討したのだけど、AFがいまいち実用レベルでないのと、ピントリングの遊びが大きくて手動でのピント合わせに難儀するのと、その克服のためにはCanon EFマウント改造が良いらしいのだけど、カナダに送って約6万円の費用だそう。 改造済みの中古品は希少でほとんど見かけず、改造なしで使うにはマウント・アダプタが5万円前後する。 そしてもう、製造から30年くらいは経っているのではないだろうか。 今から買うには、さすがのCarl Zeiss T*コーティングと言えど新しい方が良いか... と。 なにせ、Vario-Sonnar 28-85mmもさすがにコーティングの劣化を感じるこの頃なので。 で、軽量の汎用ズームということでVario-Tessar 24-70mmに。