散りはじめる頃
風が吹くと、満開をやや過ぎたくらいの花びらがさーっと舞い始める。 小さな公園の地面には花びらが敷き詰められたように薄いピンク色。 ベンチでビールを愉しむ人、薄いピンク色の雨傘を小道具にポートレートを撮りっこする中学生くらいの2人の女の子、同じく中学生くらいだろうかひとりベンチに深く座って密閉型のヘッドフォンで音楽を聴いている風の女の子等々、平日らしく人もまばらながら日曜の宴会多数の絵柄とはまた違う季節の楽しみを満喫する人々。 久々に晴れて、ビールを飲む人は思わずといった風に満開の木々と青空をバックに手に持つビール缶をスマートフォンで写真撮影、遠く電車の音と滑り台とブランコで遊ぶ子供の声、手前の広場の静けさと、これから曇りや雨の続く予報に最後の花見の機会かとどこか名残惜しそうな景色にも見えた。