夏には赤フィルターかPLフィルターをよく使っていた。 その昔、PentaxのSuper-Multi-Coated TAKUMAR 28mm F3.5に赤フィルターを付けて空を真っ黒にしてしまう絵に憑りつかれ、36枚撮り、ぜーんぶ空まっくろに。 真っ黒の空を背景に光るトンボやら花やら、空の映る川は川辺の石だけ白く写ったりと奇妙な世界。 続けて赤外フィルムに興味を持ち、KodakのHIE (High Speed Infrared)や KonicaのInfrared 750で撮ると、黒い空、白い木々、発光しているような人物等々これもまた奇妙な世界。 昨年まで手元にあったLeica M8では赤外フィルムに近いことが出来て、ほんの数回だけだけど赤外写真を楽しめた。 これが出来るのはM8、M8.2と、M9も? どうやらM8に替わってやってきたSL2-Sでは出来ない模様。
さてスナック街の外れ。 どうも街なかに何気に現れる寺社仏閣・石碑を撮ると他の何かが写っていそうで怖いので... 普段はそうしたものは写真に入れないのだけど、今日は少しだけ。 それ以外では、お墓なんて以ての外。 と言いつつ、母の姉の葬儀の記録だとMinolta α7000を持たされた時と、アメリカはオレゴン州セーラム市の外れ、サウス・セーラムにある墓地へ、後に寮でルーム・メイトになる写真仲間が「課題を撮らなきゃいけないから」というので行った時と、その2回は例外。
やや話が脱線したか。 このスナック街の、やはり外れの方に「ポロ春」というラーメン店があり、今日のお昼はそこに。 ユニクロでポロ・シャツを買った足で立ち寄った。 ここも50年くらいやってるのだろうか。 とある動画で、近くにある米軍基地から食事に来た兵隊さんで、白人と黒人とがお店の入口付近で喧嘩になりどちらかが持っていたナイフでさーっとひと振り、一瞬で辺りが血だらけになった話をここのご主人が語っていた。 '70年代は、携帯している武器といえばナイフだったのかもなぁと思いつつ。 兵隊さんと言えどオフ・ベースでは、それも日本では銃は持たないだろうし、その意味でもナイフだったのだろうけど。 帰り道に「ここに駐車したら軍警察に通報します」と段ボールに書かれた警告看板を見ながら、'70年代の想像と'90年代の記憶をうっすらとなぞらえつつ。