2023-08-14

ミンミンゼミ

   ミンミンゼミがこの大きさ・この色・この模様だと認識したのはつい最近、たしか2018年のこと。 セミは小さい頃から比較的馴染みのあるムシで、抜け殻も種類を見分けられるくらい... のハズだったのに、定番のミンミンゼミを勘違いしていたことが発覚して驚いた。 何と間違っていたかというとニイニイゼミ。 ミンミンゼミやアブラゼミと比べると一回り小さく、羽は透明で、それが「みーん、みんみんみんみぃぃぃ」って鳴いてると思っていたら、それは甲高い音で「じーーーーーーーぃぃぃぃぃーーーーー」と鳴くそうな。 体が緑色っぽいのはヒグラシだけかと思っていたら、ミンミンもだった。 ヒグラシは体に薄めのエメラルド・グリーンで模様があり、ほぼ透明な羽にも少しだけそのグリーンが乗っている。 晩夏の夕刻に森で一斉に、どこか侘び寂び感が漂いつつ鳴くのとその色のイメージとで風流さを思うのだけど、「もののあはれ」っぽい日暮れのヒグラシの鳴き声も、日本人以外には雑音とだけ聞こえるンだろか。

   ミンミンゼミ、木の肌に同化してしまうのは目に見えているし、これはわざわさ白黒でなくても、カラーでいいんじゃないか? と思った散歩帰りの道すがら、ふつふつと敢えて白黒にしてみようかと思い始めた。 さてどんな白黒にしてみよう? 色は温黒調か冷黒調か、ニュートラルか? んー、ニュートラル。 コントラストは3号紙(やや高コントラスト)くらいか2号紙(中庸トーン)くらいか... 1号や5号は論外だし、んー.. 2.5号くらい。 マットっぽく? 微粒面っぽく? 光沢? は、マットっぽく。 面質ってハイライトの立て方で見せられるのかな? ネガは、現像ソフトにパラメーターがあれば、Kodak Plus-Xか、T-Max 100か、ILFORD HP5 plusあたりを試してみよう.. あれ? そういう設定が見当たらない。 じゃぁ現像液は.. Kodak Microdol-X? HC-110? D-76? FUJI Microfine? Super Prodol? ILFORD Microphen? ID-11? Perceptol? ... Microdol-Xか。 この現像ソフトだと粒状感が出ないかも等々思いつつ「白黒」にしてみたのだけど、あれこれ思うほど色々できず。 あらためて要研究と思った次第。 もう少し画素数の多いカメラならKodak Technical Pan + Technidolっぽく作るのも面白そう。 さてどうしよう? Kodak Tri-X + Microdol-Xの1:1希釈 20℃での減感現像 + ILFORD ILFOBROM GALERIE 3.5kのイメージで行ってみようか。 と思ったものの、フィルム+プリントの経験値は少ないので技量の問題は多々あれど.. 思ってしまったので仕方ない。 まずは脳裏の記憶の掘り起こしとイメージ・トレーニングから。