2021-05-04

バラ

   個人経営の小さなレストランの店先。 日曜・祝日は休みで今日はお休み。 この僅かな土の部分には、以前はたくさんのバラが植えられていたが、弱ってしまったので止むなく抜いてしまったとのこと。 今は2本のみが残り、赤でもなくオレンジでもなく、ピンクでもなく、花が咲いていた。 「なるべく珍しいのを植えたいと思って。」とママさんが言っていた。 そのとおり、以前は真紅や薄紫といった不思議な色のバラが花をつけていた。 お店は北向き、もうすこし日が当たればよいのだろうけど、今ある2本は病気の雰囲気もなく、虫が付いているでもなく元気に見える。 「街」という単位はどんどん変化していると感じることが多々あるけど、花がある場所は多少なりと時間の進みが緩やかな気がしてくる。