2023-06-06

ポピー

   この紙細工のような花びらがためか、小さな頃からアイスランド・ポピーはお気に入りの花のひとつ。
   同じくポピーの仲間で花菱草というのがあって、おそらくこれは「カリフォルニア・ワイルド・ポピー」ではないかと思う。 でもある時ある方が「あぁ懐かしいねぇ、ヨーロッパのあそこの広場を思い出すね」と。 「あそこ」が何処なのかは聞き出せなかったが、この花「ヨーロッパ原産」と言っても違和感がない。 北カリフォルニアの低い山肌にはオレンジ色のポピーが一面に咲くらしい。 でもサンフランの街の中で見たポピーは、ピンクや赤や白や斑(ふ)入りのような、むしろオレンジは少なくカラフルなもので、「カリフォルニア・園芸・ポピー」的なものだったのか? こうした小輪のポピーは、ケシ属ではなくハナビシソウ属なんだそう。 何が違うのかは後でじっくり調べるとして...。 ハナビシソウは北米原産とのことで、やっぱり「カリフォルニア...」でよさそう。 「ヨーロッパで見た」は、もしかして、近ごろ日本のあちこちで繁殖しているナガミヒナゲシ? こちらは地中海沿岸原産らしい。 もう1種、オレゴンで見たポピーは高さ1.3mほどで、ヒトでも喰いそうなオドロオドロしいものだった、...ヒトは言い過ぎ、子ネズミくらいか。 色は赤・ピンク・紫などカラフルできれいなのだけど、どれもやや青みが感じられ、葉や茎や蕾の描く奇妙な曲線も手伝い何だか不気味。 あれは何ていうポピーだろう。 そしてオレゴンにもハナビシソウがあって、5月に線路脇などに花を咲かせる。 明るい黄色の強いオレンジ色で、この季節を象徴するかのように咲き誇る。 名前は「オレゴン・ワイルド・ポピー」なんだそう。 アタマにはそこの地名が付くということなのか、カリフォルニアのとは別種なのか...、たぶん前者だろうなぁ。 「そのへんは言ったもん勝ち」って感じがする。